內容簡介
內容簡介 「明治維新から太平洋戦争敗戦まで77年、敗戦から2022年まで77年」著者は、世界の動向を踏まえつつ俯瞰的観点から「2022年が歴史の大転換期として位置づけられるのではないか」と指摘する。その指摘の通り、2022年プーチンの突然の暴挙に端を発したロシアとウクライナの戦争は、当事国のみならず、米国、英国、EU諸国を巻き込みながら混迷を深めたままだ。同時に、この戦争は世界の経済を混乱に陥れ、資源問題、食料問題を浮き彫りし、さらに各国の軍事戦略の見直しを招いた。同時に、米国と中国の軍事面、経済面をはじめとすするさまざまな対立も深まるばかりである。世界は今まさに大きな「分岐点」にあるのだ。日本においても、防衛費の大幅拡大の容認はもとより、「日本国憲法」のもと戦争放棄を定めた「平和主義」の見直しを容認する声も高まりつつある。今、われわれ日本人は「敗戦からの日本の77年の歴史に終止符が打っていいのか」と問いを突き付けられている。こうした現状を踏まえながら、国の行方を左右する問題において、誤った選択を回避するためには、歴史の正しい検証こそが重要であると著者は主張する。「戦争はなぜ起こるのか?」「その分岐点とは?」 本書はこのテーマに、近現代史研究の第一人者が、「独裁者、謀略、裏切り」をキーワードに戦争の実相を精緻な実証的考察で抉り出したものである。-主な内容-◆第1章「プーチンの背信」――ウクライナ侵攻の真相◆第2章「ヒトラーの正体」――独裁者の栄光と末路◆第3章「終戦・占領下の悲劇」――シベリア、そしてマッカーサー◆第4章「指導者たちの真価」――歴史登場者の行方◆終 章「裏切られた者たち」――戦争の実相と庶民の抵抗 ロシアのウクライナ侵攻を日本人はどう捉え、何を学ぶべきか?歴史を実証的に検証しながら「日本近現代史研究」の第一人者が鋭く抉る
作者介紹
作者介紹 保阪正康1939年北海道生まれ。現代史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。1972年『死なう団事件』(角川書店刊)で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行により、第52回菊池寛賞を受賞。2017年、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房刊)で第30回和辻哲郎文化賞を受賞。膨大な数の証言取材に基づいた近現代史の実証的研究において、大きな評価を得ている。『昭和の怪物 七つの謎』『近現代史から警告』(ともに講談社)のほか、『「檄文」の日本近現代史』『陰謀の日本近現代史』、池上彰氏との共著『歴史の予兆を読む』(いずれも朝日新聞出版)、『昭和史のかたち』(岩波書店)など著書多数。『日刊ゲンダイ』紙上において『日本史縦横無尽』を連載中。