內容簡介
內容簡介 〈紫式部は色に何を託したのだろう?〉 ●最愛の女、紫の上は赤紫と紅。 ●ひと夏の恋の相手、夕顔はラベンダー色。 ●よき相談相手、花散里は露草の青。 ●出家をした藤壺、空?は墨のようなグレーの鈍色(にびいろ)。稀代の色彩コンダクター・紫式部が『源氏物語』に織り込んだ「色の謎」を読み解く!**********〈「紫のゆかりの物語」は色の玉手箱〉萌黄色(もえぎいろ)、桜色、茜色(あかねいろ)、菫色(すみれいろ)、桔梗色(ききょういろ)……。平安時代、貴族たちは衣装を自生の植物で染め上げ、それらをいくえにも重ねて身に纏っていた。その色のコーディネートは「重ね色目」と呼ばれ、桜重ね、紅梅重ね、柳重ね、?の羽重ね、紅葉重ね、雪の下重ね……四季折々の美しさに富んだ名を持つ。それらを今に伝えるのが「源氏物語」だ。**********〈『源氏物語』はビジュアル小説〉物語は、登場人物たちのきらびやかな衣装、交わされる文、華やかな年中行事など、色彩に溢れている。女房として宮廷に仕えた紫式部は、確かな観察眼と天才的な色彩感覚で、それらの色に女性たちの喜びや悲しみ、嫉妬、生きづらさを託している。本書は、紫式部が物語に織り込んだ色を、色彩学や心理学の観点から読み解き、1000年前の女性たちの実像に迫る。
作者介紹
作者介紹 江崎泰子長年、編集者として雑誌や単行本の企画・制作に携わった後、1988年、末永蒼生とともに(株)ハート&カラーを設立。色彩心理とアートセラピーの専門講座「色彩学校」の運営や講師を行うかたわら、色彩関係の出版企画、カラーデザインの仕事なども手がける。色彩の中でもとくに日本の伝統色に関心が高く、着物や歌舞伎、浮世絵などの日本文化を色彩を通して研究。平安の色に関しては、染織家・吉岡幸雄、装束研究家で作家・近藤富枝、『源氏物語』研究家・潮崎晴などに師事。『源氏物語』から江戸の流行色まで、色彩心理の視点も交え、その魅力を伝えている。末永との共著に『色彩学校へようこそ』(晶文社)、『色彩記憶──色をめぐる心の旅』(PHP研究所)、『色から読みとく絵画──画家たちのアートセラピー』(亜紀書房)などがある。