內容簡介
內容簡介 「痛くねえ彫りものなんざ、ありゃしねえ」。新しい時代の風が吹く明治の横浜に、「刺青のエンペラー」とよばれた男がいた。今最注目の作家が、実在の伝説的彫り師の生き様を描いた、感動の歴史エンタテインメント。 「刺青のエンペラー」とよばれた男の一生! 1913年、ニューヨーク。ハドソン川で若い女性の死体が発見され、ニューヨーク市警は女の肩にヘビの絵柄とともに彫られていた「H・C」のイニシャルをもつ刺青家の捜索を開始する―― 時は遡って1859年。駿河の下級武士の家に生まれた宮崎匡(のちの彫千代)は運命的に出会った刺青に心を奪われ、放浪の末、彫り師を志す。欧米人には「刺青のエンペラー」と称賛され世界にその名を轟かすまでになるが、遊女・お蓮との初恋は悲しく砕け散った。古風な実兄との確執、師匠からのいじめ、右目の失明……数々の苦難を乗り越えて、新しい時代の”美”を追求した彫千代を待ち受けていたのは、さらなる悲劇だった。 自由奔放でわがまま、しかし繊細で常に”小さき命”への慈しみを忘れなかった男、彫千代。かつてないほど人間臭い英雄が、守るべきもののために下した衝撃の決断とは――!? いま最注目の実力派作家が実在の伝説的彫り師の生き様を描いた、感動の歴史エンタテインメント!! 【編集担当からのおすすめ情報】 『忘れないと誓ったぼくがいた』(2015年映画公開)、ロングセラー『あの日の僕らにさよなら』などで注目を集める著者の、初の歴史小説です。