內容簡介
內容簡介 ぼくが初めて沖縄に行ったのは1974年のことで、丁度一週間の滞在だったのですが、この写真集に掲載したほとんどは、その時に写したものです。もう46年前の、那覇を中心とした沖縄の情景です。 ただ、その折の沖縄行きは、とくに撮影が目当てだったわけではなくて、東松照明、細江英公、深瀬昌久、荒木経惟、そしてぼく、という当時在京の5名の写真家が、沖縄在住の写真家や写真愛好家の方々10数名を対象に、写真撮影をメインテーマにした、フォト・ワークショップを開催して、ぼくの初の沖縄行きは、その交流会への参加が目的だったわけです。 そして、そのときぼくが体感した、きわめて個人的な沖縄の印象は、とにかく、何もかもが濃密で、昼夜の別なく、一種名状しがたい光の粒子に一切が充たされているという、他所では味わうことのできない、不思議な感覚で、それは、時には官能的ですらありました。つまり、ぼくの持つ勝手な概念や思い込み以前に、むしろ細胞次元の有り様として、ぼくの躰のほうが先きに沖縄を知覚していたような気もします。 沖縄ワークショップ、5日間に亘るスケジュールの合い間を見つけては、ぼくは唯一持参したハーフサイズ・カメラを片手に、とりたててテーマを作るでもなく、チョン・チョン・チョン・チョンと、まるで鳥が餌をついばむような脈絡のなさで、初めて出会う町々に誘われるまま、ほぼ2000カットを撮ってきたと思います。 また、アラーキーこと荒木経惟さんと二人、那覇・国際通り界隈を半日カメラ散歩したときの思い出も、今は心愉しい記憶となっています。