內容簡介
內容簡介 ブッカー国際賞最終候補作カラモもうひとつの視点賞受賞作わたしの予想は、最高の形で裏切られました。この物語を読んでいるあいだ、イネスはわたしの子どもだったし、アリナはわたしの友人だったし、ドリスとニコラスはわたしの隣人だった。「産む 産まない」の先にある人生とはこんなにも長く、容易でなく、なんとかけがえのないものか。やっぱりわたしはネッテルの作品がとても好きです。大塚真祐子(文筆家・元書店員)わたし(ラウラ)とアリナは親友で、20代のころはお互いに「子どもは産まない」と誓い合った仲だった。その意志をかたくなに貫くラウラとは裏腹に、アリナは結婚し、やがて子ども(イネス)を身ごもる。そんななか、ラウラの暮らすアパートのベランダでは鳩が巣を作り、やがてラウラはアパートの隣に暮らす母子家庭の男の子ニコラスとだんだん交流を深めていく。やがてイネスが生まれるが、イネスには生まれついて重度の障害があり明日を生きる保証もない状態だった。イネスの誕生とニコラスとの交流、ベランダに巣を作った鳩……、ラウラの心は揺れ動き、本人がそれまで思いもしなかった自らの気持ちに気づかされていく。イネスの生命や母という宿命、女として生きることの葛藤……。そして、物語は思わぬ形で最後を迎えることになる。
作者介紹
作者介紹 グアダルーペ・ネッテル1973年、メキシコ生まれの作家。メキシコとフランスを行き来して育つ。フェミニズムとジェンダーをテーマとした創作に取り組み、2008年にアンナ・ゼーガース賞受賞、2013年に第三回リベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞、2014年にはエラルデ文学賞を受賞するなど国際的に高い評価を受け、海外では毎年のように「今年のベスト10」に取り上げられる。初邦訳『赤い魚の夫婦』が、2022年第八回日本翻訳大賞最終選考作品に。本作『La hija unica』が2023年ブッカー賞最終候補作に。邦訳は他に『花びらとその他の不穏な物語』(現代書館、2022年)。宇野和美東京外国語大学スペイン語科卒。出版社勤務を経てスペイン語圏の本の翻訳に携わる。バルセロナ自治大学大学院修士課程修了。訳書『ちっちゃいさん』(講談社)、『きらめく共和国』(東京創元社)、『見知らぬ友』(福音館書店)など多数。『赤い魚の夫婦』が、第八回日本翻訳大賞最終選考作品に。 『ハリケーンの季節』(フェルナンダ・メルチョール、早川書房)が、第十回日本翻訳大賞最終選考作品に。