作者介紹
作者介紹 ヴィクトール・E・フランクル1905年ウィーンに生まれる。ウィーン大学医学部神経学・精神医学教授。その間、ウィーン・ポリクリニック神経科部長を務め、またアメリカの合衆国国際大学、ハーバード大学、ダラス大学などでも講義。世界の27大学から名誉博士号を授与される。フロイト、アドラーの後を受けて、ウィーン第三学派と称されるロゴセラピーを創始し、実存(ないし人間性)の立場に立つ精神療法を唱えた。ナチスの強制収容所における体験記録『一心理学者の強制収容所体験』(『夜と霧』霜山徳爾訳、新版・池田香代子訳、みすず書房)をはじめ、著書『それでも人生にイエスと言う』(山田邦男・松田美佳訳)『制約されざる人間』『意味への意志』他(以上、山田邦男監訳、春秋社)。『時代精神の病理学』(宮本忠雄訳)『精神医学的人間像』(宮本忠雄・小田晋訳、ともにみすず書房)など、その31冊の著書は、日本語、中国語、ロシア語を含め24カ国語で出版されている。1995年ウィーン大学で最後の講義を行い、1997年に心臓病で没する。山田邦男1941年、大阪に生まれる。京都大学教育学部博士課程中退。大阪府立大学総合科学部教授を経て、同大学名誉教授。人間学・人間形成論専攻。著書に『生きる意味への問い――V・E・フランクルをめぐって』(佼成出版社)、『フランクルを学ぶ人のために』(編著、世界思想社)、『フランクルとの〈対話〉』(春秋社)、フランクルの訳書に『それでも人生にイエスと言う』、『宿命を超えて、自己を超えて』(共訳)、『フランクル回想録――20世紀を生きて』、『制約されざる人間』、『意味への意志』、『意味による癒し――ロゴセラピー入門』(監訳)、『人間とは何か――実存的精神療法』(以上、春秋社)などがある。