作者介紹
作者介紹 ヘディ・カイルベルリン生まれ。1959年ドイツ、ヴィースバーデンのWerk-Kunst-Schule(工芸学校)卒、グラフィックデザイン専攻。その後間もなくアメリカへ移住。図書修復士として、ニューヨーク植物園の図書修復センターを共同設立。共著書に、図書修復技術に関する最初の専門書のひとつ、Library Materials Preservation Manualがある。ギルド・オブ・ブックワーカーズ名誉会員。ゲイリー・フロスト、ティム・バレットらとともに、現在まで40年以上続く紙と本づくりの私塾、ペーパー&ブック・インテンシブ(PBI)を創立。フィラデルフィアに拠点を置くアメリカ哲学協会では、修理製本の部門長を務める。フィラデルフィア芸術大学大学院の「ブックアートと版画」コースでは非常勤で教え、長年にわたり多くの保存修復士やブックアーティストたちにとっての教師であり先導者となった。他に類のない独特の作品は多くの博物館、美術館、その他の機関や個人コレクションに収蔵され、アメリカ内外で多くの単独展、共同展に出展されてきた。現在は夫とともに、ニューヨーク州中部のキャッツキル山地に住み、日々制作を続ける。ウラ・ワーコールサンフランシスコ生まれ、1989年ニューヨークのクーパー・ユニオン卒、建築専攻。1990年代に建築設計に従事した後、構造に対する多分野からのアプローチを20年にわたり展開。インテリア、建築、舞台セットなど大規模な対象と、本、テキスタイル、アーティストとのコラボレーションや製作物など小スケールの対象の両方に活動を拡げ、一貫して素材と技術の探究に傾倒する。現在は家族とともにペンシルベニア州バックス郡在住、自身の木材加工所とアトリエを行き来して生活する。相沢美和子新潟県生まれ。幼少期より紙をジャバラに折って遊び、一枚の紙から本を作る方法を独力で考案する。中学生の頃、『千羽鶴折形』(江戸期)を読み、端がつながった連鶴を折ることに熱中。就職後、製本工房リーブルの岡野暢夫氏に製本技術を学ぶ。ヘディ・カイルの作品と出会ったことによって、紙を設計し立体に組み上げる面白さに目覚める。世界最小ブロックのナノブロックアワード2011に豆本を出品し、優秀賞を受賞。紙を折って作る製本講座を多数開催。日本豆本協会会員。