內容簡介
內容簡介 地球に満ちる多様な生物種は,「種分化」とよばれる進化のたまもの。種分化を理解することは,生物多様性のなりたちを理解することにもつながります。では,種分化とは? そのきっかけは? そのプロセスは?有名なガラパゴスの「フィンチの嘴」のように,リアルタイムで起きている進化の様相を目の当たりにできる例は,残念ながら限られています。でも! 今生きている生物の生態の中に,あるいは体内のDNAの中に,その証拠が残されている!生物学の様々な考え方,手法を駆使して,種分化という現象のおもしろさ,研究方法を紹介します。― 進化の研究を志す学生の方だけでなく,生物多様性や生物の歴史について学びたい生きもの好きの方にもおすすめです。 ・種分化を学ぶなら知っておきたい基礎知識,研究の展開をまとめた概論「種分化ことはじめ」が便利・解析手法,日本列島の地史など,これから学ぶ人が知っておきたい重要なポイントを解説したコラム5篇を収録・植物,昆虫,魚類を材料に,種分化研究の実例を紹介・生きもの好き究極の問い「地球の生物はなぜかくも多様なのか」に答える地道な研究が見えてくる*************************************************************【 著者名付き目次 】第1部 種分化を体系的に理解する第1章種分化ことはじめ ―阪口 翔太コラム1生殖隔離の定量化―松林 圭第2部 個別の事例から種分化を学ぶ第2章自然選択が引き起こすアキノキリンソウの種分化 ―阪口 翔太第3章6年に1度の一斉開花の進化と生殖隔離―柿嶋 聡第4章集団の地理的分断から生殖後隔離〜ガガンボカゲロウを用いた種分化研究〜 ―竹中 將起・東城 幸治コラム2日本列島の形成史−形成過程とその原動力− ―竹中 將起第5章種分化の生態ゲノム学 ―北野 潤コラム3種分化の転換点-A tipping point in speciation- ―山口 諒第6章適応と交雑が織りなす複雑な種のかたち ―松林 圭第7章雑種形成がもたらす劇的な開花期シフト―野村 康之コラム4種分化における遺伝子流動の多様な働き―野村 康之第8章分布域の境界で起こる浸透性交雑:キイチゴ属に見られる交雑帯と環境勾配―三村 真紀子コラム5形質の地理的な変異と種分化髙橋 大樹第9章有性生殖を二次的にやめたシダ植物の無配生殖種の多様化 ―村上 哲明・堀 清鷹 第10章倍数化種分化における遺伝子発現解析 ―清水(稲継)理恵 生物学の様々な考え方、手法を駆使して種分化という現象のおもしろさ、研究方法を紹介
作者介紹
作者介紹 種生物学会植物実験分類学シンポジウム準備会として発足。1968 年に「生物科学第1 回春の学校」を開催。1980 年,種生物学会に移行し現在に至る。植物の集団生物学・進化生物学に関心を持つ,分類学,生態学,遺伝学,育種学,雑草学,林学, 保全生物学など,さまざまな関連分野の研究者が,分野の枠を越えて交流・議論する場となっている。「種生物学シンポジウム」(年1 回,3 日間)の開催および 学会誌の発行を主要な活動とする。