內容簡介
內容簡介 人間を殺し、生かし、あるいは死に晒す権力とは現代は極度に進行する不平等、テロル、戦争、そしていまなお続く植民地主義の時代である。本書はファノンの精神医学的な分析をもとに、フーコーの生政治の概念を発展させ、どのように政治から民主主義が退出し、憎しみの社会へと変質しているのかを論じる。生政治と死政治が絡み合い人間性を蝕み剥奪するこの世界において、いかにして旧来の人文主義(ヒューマニズム)を克服し、「全-世界」(グリッサン)的な人間の共同体を考え直すことができるだろうか。カメルーンに生まれ世界の哲学を牽引する思想家による、全人類への警鐘の書。原著:Necropolitics (translated by Steven Corcoran, Duke University Press, Durham and London, 2019)[Politiques De L’Inimitié (Éditions La Découverte, Paris, 2016)] ◎目次序 章 世界の試練第一章 民主主義からの退出第二章 憎しみの社会第三章 ネクロポリティクス第四章 内奥で起こっていること第五章 ファノンの薬屋第六章 この息苦しい正午跋 章 通り過ぎて行く者の倫理訳者解説原注事項索引 ファノンの精神医学的な分析をもとに、どのように政治から民主主義が退出し、憎しみの社会へと変質しているのかを論じる。
作者介紹
作者介紹 アシル・ンベンベ"【著者】アシル・ンベンベAchille Mbembe 専門は歴史と政治学。ウィットウォータースランド大学(ヨハネスブルグ)ウィッツ社会経済研究所(WISER)教授。2018 年にエルンスト・ブロッホ賞を受賞、2024 年にホルベルグ賞を受賞。著書にDe La Postcolonie, essai sur l’imagination politique dans l’Afrique contemporaine (2000)、Sortir de la grande nuit - Essai sur l’Afrique decolonisee (2010)、Brutalisme (2020) など。邦訳にCritique de la raison n?gre (2013)〔宇野邦一訳『黒人理性批判』講談社選書メチエ、2024 年〕、La communaute terrestre (2023) も邦訳刊行予定。"岩崎稔【訳者】岩崎 稔(いわさき・みのる)専門は哲学、政治思想。現在、大和大学政治経済学部政治・政策学科教授。共著に岩崎稔・成田龍一・島村輝編『アジアの戦争と記憶――二〇世紀の歴史と文学』(勉誠出版、2018 年)、武内進一・中山千香子編『ブラック・ライヴズ・マターから学ぶ――アメリカからグローバル世界へ』(東京外国語大学出版会、2022 年)、坂本恵・友常勉編『国際日本研究への誘い――日本をたどりなおす29 の方法』(東京外国語大学出版会、2022 年)など。訳書にヘイドン・ホワイト『メタヒストリー――一九世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力』(作品社、2017年)、スーザン・バック=モース『ヘーゲルとハイチ――普遍史の可能性にむけて』(法政大学出版局、2017 年)など。小田原琳【訳者】小田原 琳(おだわら・りん)専門はイタリア史、ジェンダー史。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。分担執筆に東京歴史科学研究会『歴史を学ぶ人々のために』(岩波書店、2017年)、武内信一・中山智香子編『ブラック・ライヴズ・マターから学ぶ--アメリカからグローバル世界へ』(東京外国語大学出版会)など。訳書にセバスティアン・コンラート『グローバル・ヒストリー――批判的歴史叙述のために』(岩波書店、2021年)、共訳書にヘイドン・ホワイト『メタヒストリー――19世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力』(作品社、2017年)、シルヴィア・フェデリーチ『キャリバンと魔女』(以文社、2017年)など。