內容簡介
內容簡介 構造主義の起源はインドにあったのか?構造主義言語学の祖、ソシュールが唱えたシニフィアン、シニフィエ、差異といった概念は20世紀の思想を一新し、いまなお影響を及ぼしている。しかし、はるか以前、古代・中世インドにおいて極めて類似した考え方を提示した文法家たちがいた。そして実は、ソシュールは早熟なサンスクリット語学者でもあった。時を越えて響きあう思想の類似ははたして偶然なのか。インド文法学の気鋭が厳密な比較考察で挑む、思想史を塗り替える可能性を秘めた比類なき知的冒険。「私は本書において、ソシュールの言語思想とインド文法学の言語思想の二つを比較検討し、両思想には間違いなく通底するものがあることを明示しようと試みる。そして、のちに構造主義と呼ばれることになる思想体系をソシュールのもとで育むことになった、あるいはそれを発展させる動力となった素材の一つとして、インドのサンスクリット文法家であるパタンジャリやバルトリハリの言語思想というものがあった可能性を、一定の確度をもって開きたいと思う。」◎目次第一章 ソシュールとサンスクリット語 一 サンスクリット語とインド・ヨーロッパ語比較言語学 二 ソシュールとインド・ヨーロッパ語比較言語学 三 ソシュールによるサンスクリット語の学習・教育・成果 四 ソシュールとインド古典学第二章 ソシュールとサンスクリット文法学 一 文法家パーニニとその作品 二 文法家パタンジャリおよびバルトリハリとその作品 三 『絶対属格の用法』第三章 言葉と意味 一 ソシュールにおける言葉と意味 二 インド文法学における言葉と意味 三 仏教のアポーハ論第四章 差異と関係 一 『講義』の周辺 二 ソシュールにおける差異と関係 三 インド文法学における差異と関係 第五章 個と全体 一 ソシュールの全体論 二 インド文法学の全体論 時を越えて響きあう思想の類似ははたして偶然なのか。インド文法学の気鋭が厳密な比較考察で挑む、比類なき知的冒険。
作者介紹
作者介紹 川村悠人"【著者】川村 悠人(かわむら・ゆうと) 1986年、高知県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。現在、広島大学人間社会科学研究科教授。専門は古代中世インドにおける言語と思想の研究。著書に『バッティの美文詩研究 サンスクリット宮廷文学とパーニニ文法学』(法藏館、2017年)、『神の名の語源学』(溪水社、2021年)、『ことばと呪力ヴェーダ神話を解く』(晶文社、2022年)、『性愛と暴力の神話学』(共著、晶文社、2022年)、『なぜ少年は聖剣を手にし、死神は歌い踊るのか』(共著、文学通信、2024年)、The K?raka Theory Embodied in the R?ma Story: A Sanskrit Textbook in Medieval India, foreword by George Cardona, D.K. Printworld, 2018など。"