內容簡介
內容簡介 大竹海兵団に所属していた著者は、原爆投下の翌日、家族の待つ広島市内への帰休を許され、変わり果てた妻を目にする・・・。想像絶するヒロシマの経験を、著者は30年の沈黙を経て、密かにその記憶を、自身の記憶を労るように、そしてその記憶をつなぐべく書き記していた。透徹したまなざしと、つきはなしたような客観的な記述により、1945 年8 月のヒロシマを読者に追体験させる。1980 年に刊行された『原爆と一兵士』(旺史社)本文に新たに注釈を付すとともに、充実した解説・あとがきを加え、著者本来の願ったタイトルを冠し、被爆80年に刊行する。(❋本書は、『原爆と一兵士』本文を影印復刻し、新たに注記・解説等を付したものになります。)望遠した巨大な爆発雲病院で聞いた話帰団した兵士の報告適中した不安八月六日―運命の日八月七日八月八日―妹から聞いた話八月九日―市中探索八月十日―告げられた真相八月十一日〜十二日八月十三日〜二十四日海兵団での最後の生活復員第一日め復員後の生活九月―東京へ(旧版)あとがき 秦剛平あとがき―復刊に寄せて 脱=被爆ナショナリズム・記憶のケア・オートエスノグラフィーの先駆作 川本隆史解題 秦剛平 それまで読み漁ってきた被爆体験記の類いとは一線を画する、ユニークな文体と重層的な内容に私は圧倒された。この埋もれた良書を読書界に知らしめるべく・・・(川本隆史「あとがき」より)透徹したまなざしと…
作者介紹
作者介紹 秦恒雄1910年11月15日大阪で生まれる。1935年京都帝国大学卒業(西洋哲学専攻)。同年、東京読売新聞社社会学芸部入社。1936-39年、フランスに遊学(ソルボンヌ大学で経済学を研究)。1939年、鉄鋼連盟調査部に勤務。1943年海軍に応召。1953年より日本機械工業連合会に勤務。1979年10月20日没。著書『設備更新の経済理論』Ⅰ-Ⅲ(日刊工業新聞社)他。経済論文多数。雅号 方窮(方弓、HO-Q)秦剛平1942年生まれ。現在、多摩美術大学名誉教授、ケンブリッジ大学(クレア・ホール)フェロー、ヨセフス・セミナー運営委員、ヘレニズム・ユダヤ教部会運営委員(聖書文学協会、アメリカ)。著書に『旧約聖書続編講義』(リトン)、『描かれなかった十字架』、『あまのじゃく聖書学講義』(いずれも青土社)。訳書に『ユダヤ戦記』全3分冊、『ユダヤ古代誌』全6分冊(いずれもちくま学芸文庫)、フィロン『フラックスへの反論+ガイウスへの使節』、エウセビオス『コンスタンティヌスの生涯』(いずれも京都大学学術出版会)ほか多数。川本隆史1951年生まれ。東京大学・東北大学名誉教授。専攻は社会倫理学。著書に『現代倫理学の冒険』(創文社),『ロールズ─正義の原理』(講談社),『忘却の記憶 広島』(共編,月曜社)ほか。訳書にロールズ『正義論』(共訳,紀伊國屋書店),ギリガン『もうひとつの声で』(共訳,風行社)ほか多数。