內容簡介
內容簡介 日本の動物園にいるオランウータンで、野生出身の最後の2頭となったうちの1頭、東京の多摩動物公園のオスのオランウータン「キュー」と、キューのふるさとである生物多様性に富んだボルネオ島の熱帯雨林を紹介する写真絵本。ボルネオ島の熱帯雨林は、わたしたち人間が日々の生活でなにげなく食べたり使ったりするパーム油製品をつくるため、つぎつぎと木が伐採されてアブラヤシ農園に変えられていて、そこにくらす生きものたちは追いつめられ、絶滅の危機にさらされているものも多い。動物園に勤務して大型霊長類の飼育を長年手がけ、退職後はボルネオの熱帯雨林や生物の保護活動をおこなうNPOで代表理事を務める黒鳥英俊氏とキューの時間軸が重なりながら展開するストーリーと、NPOでともに活動してきた写真家・横塚眞己人氏の貴重な写真で、「知ることの大切さ」を読者に熱く伝える。 キューは動物園にくらすオランウータン。そのふるさとの森では木がどんどん切られて生き物たちがこまっている。なぜ木を切るの?
作者介紹
作者介紹 黒鳥英俊1952年、北海道函館市出身。1975年、茨城大学農学部畜産学科卒業。京都大学大学院理学研究科後期博士課程単位取得後退学。1978年より東京都の上野動物園や多摩動物公園に勤務し、ゴリラ、オランウータン、チンパンジーなど、おもに大型類人猿の飼育を担当。1985年にはチームでチンパンジーの人工授精に成功。1996年に東京都の「ズーストック計画」によって上野動物園にオープンした「ゴリラ・トラの住む森」の建設計画に携わる。2015年、37年間勤めていた動物園を退職。同年より、日本オランウータン・リサーチセンター代表理事を務め、多方面にわたって類人猿の保護、啓蒙活動をおこなうほか、NHKEテレ「地球ドラマチック」の翻訳監修も手がける。著書に『オランウータンのジプシー』、『モモタロウが生まれた』、翻訳書に「どうぶつの赤ちゃんとおかあさん」シリーズの『オランウータン』『ゴリラ』(共にスージー・エスターハス著)、監修に『東西ベルリン動物園大戦争』(赤坂桃子訳)などがある。認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン理事長。横塚眞己人1957年、神奈川県横浜市生まれ。写真家。日本写真家協会会員、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン会員。大学卒業後、雑誌編集者を経て写真家になる。1985年から1994年まで沖縄県の西表島に移り住み、イリオモテヤマネコをメインに、「命のつながり」をテーマとした撮影活動を続ける。1996年から活動を海外に移し、東南アジアを中心に熱帯雨林、民族文化、環境問題など幅広いテーマで撮影活動を続けている。2011年から子ども向けの写真絵本の制作を本格的にはじめる。写真、ストーリー構成、文章のすべてを描く、写真絵本作家として活動し、日本絵本賞、全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書、青少年読書感想文全国コンクールの課題図書、JBBY(日本国際児童図書評議会)の薦める本などの話題作をリリースしている。おもな著書に『ゾウの森とポテトチップス』、『熱帯雨林のコレクション』、『屋根の上のバトンリレー』など多数。