內容簡介
內容簡介 現代美術家原高史が描く文字のない絵本。本書にはそもそもストーリーはない。階段、少女、蝋燭、ほうき、このわずか4つのモチーフが織りなす、切り取られた一場面。読者は遠くからこっそりとこの少女を覗くことになる。そのなかで、決して描かれない少女の表情を想像し、その先にある感情に思いを巡らせる。少女の頭上には小さな蝋燭に炎が灯っている。炎はゆらゆらと揺らぎ、その方向は空気の流れを示す。これは、少女と階段で描かれた空間を具体的に想像する際に、読者に与えられた唯一のヒント、またはセンサーとして大きな意味がある。自分の思いを少女に投影し、自分だけの少女像を思い描きながら読みすすめ、最後のページをめくる頃には、読者が覗き見していた少女はいつの間にか自分自身になっていることに気づく。この絵本は、読者がストーリーテラーであり、ときに自分を映し出す鏡にもなりえる。その時々でまったく異なる少女像を自ら描きだすことで、自分という他人、他人という自分に出会う。このひっそりとした体験は、まさに大人の絵本の醍醐味といえる。 階段に佇む少女に読者は思いを投影し、自身を重ねながら頁をめくる。現代美術家原高史によるストーリーのない文字なし絵本。
作者介紹
作者介紹 原高史東京都生まれ。現代美術家。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業、同大学院修了。ベルリンバイセンゼー大学。1990年代後半よりインスタレーション、プロジェクト、絵画作品を、ギャラリー、美術館、各国のビエンナーレで発表。2000年から文化庁在外研修、ポーラ美術振興財団在外研修にてドイツ・ベルリンに滞在。主な活動として、地域の人々とのコミュニケーションを通して得られた「ことば」を絵と共にパネルに描き、歴史的建物や、街や地域一帯の窓を埋め尽くす窓プロジェクト『Signs of Memory』を世界で展開。シンガポールビエンナーレ、ハバナビエンナーレをはじめ、国内外で作品発表。デザインワークでは企業、行政、教育機関でのサイン制作、企画、デザイン監修を行う。東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科では、学生と地域連携プロジェクトを手掛けた。山形大学医学部附属病院内サイン制作、山形県酒田市ミライニデザイン制作、パスラボ山形ワイバンズ、山形雪フェスティバル、東京ガールズコレクション等。