內容簡介
內容簡介 先見の明と野望を備えた「王にして知識人」アレクサンドロス大王の名はよく知られている。だが、なぜそうなったのかというと、その死後に配下の将軍たちが、我こそは大王の正統な後継者だと主張して貨幣に大王の肖像を描き、大王にならって都市を建設し、異民族とうまく共存できる統治を模索するなど、大王の遺産を最大限に利用したからである。そうして生まれた王朝のうちもっとも長続きしたのが、クレオパトラ七世で知られるエジプトのプトレマイオス朝だった。本書はその創始者プトレマイオス一世の、専門家にも一般読者にも読み応え十分な評伝である。プトレマイオスはアレクサンドロスの学友だったが家柄は低く、側近護衛官に出世しても、軍人としての経験は明らかに不足していた。それがどうやってエジプト総督の地位を手に入れ、将軍たち相手に勝ち抜いていけたのか。著者は、複雑な後継者戦争の展開をわかりやすく整理しつつ臨場感あふれる筆致で描き、時には通説に異議を唱えながら、プトレマイオスの人物像を浮かび上がらせる。そして文化・経済・宗教政策など、彼の洞察力と先見の明、断固たる実行力を示しつつ、晩年に執筆したアレクサンドロスの伝記的作品について多面的に考察する。 激動の時代を整理し、時に通説に異議を唱え著作を再考することで、軍人にして知識人プトレマイオスの人物像を浮き彫りにする。