內容簡介
內容簡介 ステージⅠの直腸がんの手術で、術後3日目の大出血により死亡した夫。手術ミスを確信する妻は、銀子に医療訴訟の弁護を依頼する。その病院は、14年前、20代の健康な女性が気胸の手術で命を落とした事件で、銀子が、師匠と仰ぐ弁護士のもとではじめて医療訴訟を戦った病院だった。2つの医療過誤事件を扱うこの小説の登場人物はすべてフィクションだが、実際にあった複数の事件を再構成した内容となっている。本書は、医療と裁判の両方の現場を知り、医者と弁護士のダブルライセンスをもつ著者にしか書けない内容である。患者側弁護士として医療裁判を戦ってきた著者が、圧倒的に患者側が不利な今の日本の医療裁判のリアルを伝えたいとの思いを、この小説に託している。2つの事件を経て、「銀子」自身が成長する物語にもなっている。 弁護士にして外科医の経験を持つ著者が、「医療過誤事件」のリアルを描く小説。
作者介紹
作者介紹 富永愛弁護士法人富永愛法律事務所 代表弁護士。大阪弁護士会所属。1999年に司法試験合格後、東京の弁護士事務所に勤務。その後、国立大学医学部に進み、卒業後は一般病院で外科医として勤務。初期研修では内科・整形外科・産婦人科・小児科・地域医療等を、後期研修では、一般外科・消化器外科の経験を積み、外科専門医を取得。2011年、医療を専門とする法律事務所として、富永愛法律事務所を設立。医学部在学中から、現在に至るまで、多数の医療紛争の相談に応じ、医療訴訟を担当している。医療事件をメインに扱っている弁護士は少数で、患者側を専門としているのはごくわずかである。外科医・弁護士のダブルライセンスを強みに、実際の医療現場を知る数少ない患者側弁護士として医療と法律の架け橋となるべく奔走している。