內容簡介
內容簡介 オリヴァー・サックスの後継者として注目される脳神経科医が、世界各地で出会った奇妙な心因性疾患の背後に見たものとは――2021年《英国王立協会科学図書賞》最終候補作世界は一様ではなく、西洋医学は万能ではない。何が病気で、何が正常か、誰が定義できるのか?◎スウェーデンの難民家庭の少女たちに広まった「あきらめ症候群」(第1章、第4章)◎ニカラグアに現存する幻視や憑依を主症状とする「グリシシクニス」(第2章)◎カザフスタンの鉱山町で発生した「眠り病」(第3章)◎キューバ駐在のアメリカとカナダの外交官らが罹患した「ハバナ症候群」(第5章)◎コロンビアの女子学生たちに集団発生した「解離性発作」(第6章)◎アメリカ北東部の地方都市ル・ロイと南米のガイアナで発生した「集団心因性疾患」(第7章)◎ロンドンの病院で著者が担当した患者の「解離性発作」(第8章)
作者介紹
作者介紹 スザンヌ・オサリバン【著者】スザンヌ・オサリバン(Suzanne O’Sullivan)アイルランド出身の神経科医。ダブリン大学トリニティ・カレッジで医学を修め、現在はロンドンの国立神経学脳神経外科学病院に臨床神経生理学・神経学の医療コンサルタントとして勤める。てんかんを専門とし、心因性疾患を研究している彼女が2015年に刊行した最初の著書 It's All in Your Head は、英国でウェルカム・ブック・プライズと英国王立協会生物学図書賞を受賞。本書は2018年に刊行され各紙誌で絶賛された Brainstorm に続く3冊目であり、2021年の王立協会科学図書賞の最終候補作に選ばれている。高橋洋【訳者】高橋 洋(たかはし・ひろし)翻訳家。訳書に、バレット『情動はこうしてつくられる』、メイヤー『腸と脳』、ドイジ『脳はいかに治癒をもたらすか』、ハイト『社会はなぜ左と右にわかれるのか』(以上、紀伊國屋書店)、グリンカー『誰も正常ではない』(みすず書房)、メルシエ『人は簡単には騙されない』(青土社)、ダマシオ『進化の意外な秩序』、ブルーム『反共感論』(以上、白揚社)ほか多数。