內容簡介
內容簡介 新旧のメディアが緩やかに共存した時代、仏教はいかに発信され、いかに受容・共有されたのか。書籍・紙芝居・日本画・オペラ・ツーリズム・落語・講談・浪花節・ラジオなど――メディアを介して、時代や領域を越え、互いに影響を与えながら〈聖俗〉が入り混じるかたちで日常生活の様々な〈場〉に現れた、バラエティ豊かな仏教文化の諸相を読み解く。知識人層だけでなく、近代に生きたより多くの人びとが享受したであろう「近代仏教」の姿を把捉する!【目 次】はじめに(森 覚)Ⅰ 読 む第一章 「悪人」安芸法眼の江戸と明治(塩谷菊美)第二章 説経節の受容と音読・黙読─声と目でよむ『小栗判官』―(今井秀和)第三章 明治一五年の草双紙『開化地獄論』─啓蒙主義と仏教―(森 覚)第四章 露伴文学と仏教―その受容と生成について―(渡辺賢治)第五章 岩波文庫に見られる仏教出版文化─三木清と岩波的スクリーニング―(嶋田毅寛)Ⅱ 観 る第六章 最澄絵伝の歴史的展開―大正期から昭和期を中心に―(髙橋洋子)第七章 大衆文化としての「日本画」と仏教―狩野芳崖《悲母観音》の事例から―(君島彩子)第八章 明治後期の仏伝演劇─劇詩と歌劇のなかの釈迦─(マイカ・アワーバック)第九章 日蓮の「聖地」身延山へのツーリズム─教養主義、富士身延鉄道、高山樗牛─(平山 昇)第一〇章 旅行記からテレビまで─近代仏教とシルクロードの想像─(パリデ・ストルティーニ 嵩 宣也訳)Ⅲ 聴 く第一一章 三遊亭円朝と仏教─日蓮宗と慈善事業─ (小二田誠二)第一二章 明治期の講談と仏教(金山泰志)第一三章 近代における日蓮伝と浪花節─雲右衛門と日蓮記─(ブレニナ・ユリア)第一四章 声と音の空海像─近代高野山の金剛流ご詠歌とトーキー─(井川裕覚)第一五章 戦前期日本のラジオ放送と仏教─「朝の修養」で培う精神─(大澤絢子)おわりに(大澤絢子)編者・執筆者・訳者略歴 新旧のメディアを介して日常の様々な場に現れ、広く人々に共有された「信じる」「学ぶ」「楽しむ」が絡み合う仏教文化の諸相を捉える
作者介紹
作者介紹 森覚1975年生まれ。専門は絵本学・比較文化比較芸術論・表象文化論。大正大学大学院文学研究科比較文化専攻博士課程修了。博士(文学)。大正大学・帝京大学短期大学・常盤短期大学非常勤講師。仏教文化におけるメディア研究会会長。主な著書に『絵本の事典』(共著・朝倉書店、2011年)、『絵本ものがたりFIND』(共著・朝倉書店、2016年)、『メディアのなかの仏教─近現代の仏教的人間像―』(共編著・勉誠出版、2020年)がある。大澤絢子1986年生まれ。専門は宗教学・社会学・仏教文化史。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(PD)。主な著書に『親鸞「六つの顔」はなぜ生まれたのか』(筑摩書房、2019年)、『「修養」の日本近代─自分磨きの150年をたどる―』(NHK出版、2022年)、論文に「演じられた教祖─福地桜痴「日蓮記」に見る日蓮歌舞伎の近代―」(『近代仏教』第29号、2022年)がある。