內容簡介
內容簡介 "インドで誕生した仏教は、いかにして世界に広まったか。その鍵は、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教など他の一神教とは異なり、仏教は現地の言語に翻訳されることを積極的に認めたことにある。本書の著者、ジャン・ノエル・ロベール氏によれば、仏教が中国に伝播するのは、同じインド・ヨーロッパ語族のユーラシア西部に伝わるよりもずっと困難だったはずだという。チベット、モンゴルから中国、朝鮮、さらに日本へ、また、東南アジアやヨーロッパでは全く別の姿を見せながらも「仏教」としてひとつのまとまりを見せる「世界宗教」の変遷と広がりを、フランス屈指の東洋学者が平易に解説する。なお著者は、日本語、中国語はもちろん、チベット語、サンスクリット語、ラテン語、ギリシャ語など多くの言語に通じ、日本仏教の研究などにより、2021年、第3回日本研究国際賞を受賞している。チベット文献学の第一人者で、著者と旧知の今枝由郎氏が翻訳し、充実した訳注と解説を付した。巻末には関連年表、索引も完備。著者による「日本語版のための序文」も掲載。原著=Petite histoire du bouddhisme: Religion, cultures et identites,.Edition J’AI LU, Paris, 2008" インドで誕生した仏教は、多言語に翻訳されることで世界に広まった。日本研究国際賞受賞、フランス屈指の東洋学者による仏教史入門。
作者介紹
作者介紹 ジャン=ノエル・ロベール1949年生まれ。フランス国立東洋言語文化学院日本語学科卒業、パリ第7大学国家文学博士号取得。コレージュ・ド・フランス名誉教授。義真『天台法華宗義集』の研究は日本天台宗の教理についての西洋語による最初の体系的解明として国際的にも高く評価される。また、鳩摩羅什訳『法華経』のフランス語訳、慈円の釈教歌についての研究のほか、日本文化を古今東西の文化史の文脈から捉えることを提唱し、2021年度の第3回人間文化研究機構日本研究国際賞を受賞。今枝由郎1947年生まれ。大谷大学文学部卒業、パリ第7大学国家文学博士号取得。チベット歴史文献学専攻。フランス国立科学研究センター、ブータン国立図書館等に勤務。著書に『ブータン仏教から見た日本仏教』(NHKブックス)、『ブータンに魅せられて』『ブッダが説いた幸せな生き方』(岩波新書)などのほか、訳書に『スッタニパータ』『ダンマパダ』(光文社古典新訳文庫)、『サキャ格言集』(岩波文庫)、『ダライ・ラマ六世恋愛詩集』(共編訳、岩波文庫)、ダライ・ラマ14世『幸福と平和への助言』(トランスビュー)などがある。2023年、第57回仏教伝道文化賞を受賞。