內容簡介
內容簡介 ドヤ街の社会調査を続ける著者は、ある朝、横浜寿町の労働センター前で、奇妙な男に英語で話しかけられる。彼の名は西川紀光(キミツ)。海と焼酎を愛する港湾労働者。彼は膨大な量の読書で世界の思想とつながり、独特の哲学を紡いでいた。交流を深めるうち、著者はキミツの言葉を文字に残したいと強く思う。聞き取りの時間が始まった。あるときは喫茶店「亜歩郎(あぽろ)」で、あるときはドヤ(宿)で、あるときは山下公園で---この本は天才キミツの人生と哲学の書であり、22年にわたる2人の友情の記録である。*第1版(2013年)の刊行から7年が経ち、大幅な増補を伴う完全版として刊行した。聞き書き前のエピソードをいれ、「実存主義、20世紀最後のヒーロー」たる紀光の姿を活写する。また、聞き書き後のことや家族からの証言も加わり、紀光の視線から日本社会を知る貴重な「一人民族誌」となっている。 百科事典的な人になろう、そのほうがリラックスできるから――横浜寿町の日雇い労働者・天才紀光の面白おかしな哲学と人生、完全版!
作者介紹
作者介紹 トム・ギルTom Gill 1960年英国生。ロンドン大学(LSE)博士(社会人類学)。現在、明治学院大学国際学部教授。 25年以上にわたり、日雇い労働者、寄せ場・ドヤ街、ホームレスを調査。博士論文は主に横浜・寿町で調査を行い、Men of Uncertainty: The Social Organization of Day Laborers in Contemporary Japan (2001)として出版。日本語での著作としては、「日本の都市路上に散った男らしさ:ホームレス男性にとっての自立の意味」(サビーネ・フリューシュトゥック アン・ウォルソール編『日本人の「男らしさ」:サムライからオタクまで「男性性」の変貌を追う』明石書店、2013)など。また、福島原発事故被災者調査を行い、共著『東日本大震災の人類学』(人文書院、2013)を編集。本書の英語版としてYokohama Street Life: The Precarious Career of a Japanese day Laborer (Lexington Books, 2015) が出版されている。