內容簡介
內容簡介 フランスは柔道の強豪国として知られている。オリンピックでのメダル獲得数も多く、その高い競技力と競技人口の多さ、事故の少なさなどから、日本で柔道先進国として紹介される。だが、イメージで語られることが多く、フランス柔道の実態や教育との関わりは日本でほとんど知られていない。本書ではまず、フランス柔道の現在を紹介する。柔道クラブのエピソードからひもとき、競技人口や指導者数などの実情、学校教育や課外活動との関わり、フランススポーツ界での柔道の位置づけを丁寧に概説する。そのうえで、日本の講道館柔道とはまた違った柔道を確立した歴史的な歩みをたどり、洗練されてきた指導法や昇段試験などの制度、教育方法も通時的に検証する。日本における柔道と教育との関係を確認したうえで、日仏を比較し、教育を基軸にするフランス柔道のありようと日本の柔道が抱える問題点を明らかにする。
作者介紹
作者介紹 星野映早稲田大学グローバルエデュケーションセンター講師。専攻はスポーツ史、スポーツ社会学。論文に「1940-1944年の占領期パリにおける柔道の確立」(「体育学研究」第64巻第1号)など。中嶋哲也茨城大学教育学部准教授。専攻はスポーツ人類学、武道論。著書に『近代日本の武道論』(国書刊行会)、共著に『日本武道の武術性とは何か』(青弓社)、論文に「柔道の礼法における戦中・戦後史」(「体育学研究」第66巻)など。磯直樹東京藝術大学社会連携センター特任講師。専攻は社会学史、社会調査。著書に『認識と反省性』(法政大学出版局)、論文に“La culture légitime et la distinction dans le Japon contemporain”(Recherches sociologiques et anthropologiques, 51(1))、“Bourdieusian Self-Analyses as a Japanese Sociologist”(Sociologia e Ricerca Sociale, 126)など。