內容簡介
內容簡介 都市に現れたヒグマたち――「山の神」として崇められているヒグマが,すぐそこにいる.なぜ,ヒグマは都市に出没するようになったのか? ヒグマと人間の関係にいま,なにが起きているのか? 野生動物とともに生きるために,私たちはかれらとどのように向き合えばよいのか 序 章 晩夏のヒグマの多様な素顔 調査地からヒグマが消えた――北海道大学天塩地方演習林における痕跡調査 初めて見たヒグマは高山草原で草を食んでいた ――大雪山系における直接観察調査 サケ類を食べるヒグマはごく一部 ――知床半島や北方四島における痕跡・直接観察調査 斜面が赤く見えるほどのキイチゴ類はヒグマの夏のごちそうだった ――浦幌道有林の痕跡調査 農地では農作物への食害が原因でヒグマが駆除されていた ――東京大学北海道演習林(富良野市)における痕跡調査 多様なヒグマの素顔の裏で――統一的な理解はできるか第1章 北の森に暮らすヒグマの素顔 ヒグマの分布 ヒグマの生息数 ヒグマの冬 妊娠・出産 春・冬眠穴 繁殖 オスによる非血縁の子殺しと子連れメスの行動 母グマによる子グマの保護と社会学習 出生地から分散するオス 着床遅延・妊娠・出産 食性の季節変化――端境期の多様化と栄養状態 食欲亢進期 冬眠入り ヒグマの行動圏 森のなかで匂いコミュニケーション第2章 歴史的視点から見た人とヒグマの対立 苫前三毛別羆事件に代表される悲惨な人身被害 ――多様なヒグマ観の一つの側面 めん羊や馬への食害――家畜被害の歴史 春グマ駆除制度 開拓の敵から道民共有の財産へ 春グマ駆除のもう一つの効果――人材育成 科学的管理の実現に向けて 全道計画の策定と今後のヒグマ管理第3章 農地への出没 農地への出没と作物への被害が増加した一九九〇年代 ヒグマによる農業被害 エゾシカ侵入防止柵を利用したヒグマの侵入防止対策 個体数増加の可能性 行動の変化の可能性1 食性 行動の変化の可能性2 生息地利用 農林業・社会の変化の可能性 エゾシカの増加による可能性 地域から見たヒグマの出没増加とその対策――箱わなを用いた無差別駆除 駆除を続けても被害が減らない 分布中心部から周縁部への移入 分布周縁部におけるオス成獣の駆除増加と中心部からの移入の繰り返し ――アトラクティブ・シンク仮説 トウモロコシ利用個体の空間分布 痕跡密度法による個体群モニタリングの開始 ――この駆除圧に個体群は耐えられるか ヘアトラップ法による個体群モニタリング カメラトラップ法による個体群モニタリング 背擦りトラップとカメラトラップの併用法による個体群モニタリング 若オスの駆除が増加した二〇一〇年代 出没の早期化