內容簡介
內容簡介 フィクションを読み解く2つの視点!さまざまなフィクション作品を主に役割語によって、言語学的に読み解いていく。フィクションには、特定の人物像と結びついた言葉づかいである「役割語」(〈老人語〉の「わし」など)を使用する登場人物が多く現れる。また、役割語に収まらない個別的なキャラクター言語というべきものを用いるキャラクター(「ツンデレ」キャラなど)も存在する。マンガ・アニメ、映画、小説、ビデオゲームなどから実例を挙げ、さまざまなキャラクターの話し方の分析を通して、役割語とキャラクターがどのようにフィクションの構造と関わるかを検証する。また、村上春樹作品における役割語と翻訳の関係にも注目する。そのほか、日本語の文字・表記のキャラクター表現への寄与についても明らかにする。役割語研究の新たな展開を示す本書は、言語学に関心が高い方だけでなく、ポピュラーカルチャーをより深く読み込み、楽しみたい方にもお薦めの一冊である。<目次>第1章 役割語からキャラクターへ (金水 敏)第2章 キャラクターの「属性表現」 ――ツンデレ、ボクっ子、無口系キャラ (西田隆政)第3章 これも役割語① ――〈西洋人語〉「おお、ピエール」 (依田恵美)第4章 これも役割語② ――キャラクター描写と社会記号資源としての日本語の文字 (松田結貴)第5章 映画『シン・ゴジラ』の役割語 (依田恵美)第6章 役割語でジブリアニメを読み解く ――『もののけ姫』を中心に (金水 敏)第7章 役割語で小説を読み解く ――ケーススタディ:『海辺のカフカ』 (金水 敏)第8章 まとめ、および《人格》について (金水 敏)あとがき索 引編者・執筆者紹介 フィクションに登場する人物の話し方の分析を通して、役割語とキャラクターがどのようにフィクションの構造と関わるかを明示する。
作者介紹
作者介紹 金水敏金水 敏(きんすい・さとし)1956年大阪生まれ。放送大学大阪学習センター所長。大阪大学大学院文学研究科名誉教授。日本学士院会員(2021年より)。文化功労者(2023年)。博士(文学)。専門は日本語文法の歴史的変化と役割語研究。主な著書に『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』(岩波書店、2003)、『日本語存在表現の歴史』(ひつじ書房、新村出賞受賞、2006)、『コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき』(岩波書店、2014)、『大阪ことばの謎』(SBクリエイティブ、2025)、編書に『役割語研究の地平』『役割語研究の展開』(以上、くろしお出版、2007、2011)、『〈役割語〉小辞典』(研究社、2014)、『よくわかる日本語学』(ミネルヴァ書房、2024)などがある。