內容簡介
內容簡介 ピケティ『21世紀の資本』のナラティブを超える、格差研究の最前線。「本書は、格差が自然の法則でも、経済の法則でもないことを示している」ダロン・アセモグル(2024年ノーベル経済学賞受賞)「本書を無視できる者はいない」ブランコ・ミラノヴィッチ(ニューヨーク大学教授)「豊富な新データで、不平等をめぐる新たな歴史を提示している」グレゴリー・クラーク(カリフォルニア大学デイヴィス校教授)「ここ数十年で、西欧世界の私有財産は何倍にも増えて、わたしたちはかつてなく豊かになった。しかし、億万長者(その一部は同時に国際的な有名人)の急増を目にすると、すぐにこんな疑問が浮かんでくる――わたしたちが生きている時代は比類のない不平等の時代でもあるのではないだろうか?広く受け入れられているナラティブは、そう、そのとおりだと主張する。このストーリーは、富を権力と不平等の道具として描き出す。その道筋は19世紀ヨーロッパから始まり、低い税率と最小限の市場規制によって野放しの資本蓄積が可能となって、それが二つの世界大戦まで続いたのち、累進課税政策によって富裕層の財産が減少した。しかし、と物語は続き、20世紀後半になって市場に優しい政策の波がくるとこの流れが押し返され、富の不平等は歴史的な高水準へと押し上げられてしまった、となる。このお話は、魅力的ではあるが、大きな欠陥をかかえている。この本の目的は、富の歴史にまつわる会話の枠組みを作り直すことにある。最新の歴史的データをてこに、既存の研究も踏まえながら、富の平等化の主たる触媒は戦争による破壊でも累進課税制度でもない、と主張する。こうした要素にも効果はあったが、それでは富の形成に働くもっと幅広い、強い力を説明できない。本当のゲームチェンジャーはふつうの市民のあいだでの資産所有の拡大であり、その原動力の大半が自宅所有と年金貯蓄だったことを示していく」(はじめに) ピケティのナラティブを超える格差研究の最前線。「本書は格差が自然の法則でも経済の法則でもないことを示している」D・アセモグル
作者介紹
作者介紹 ダニエル・ヴァルデンストロム"(Daniel Waldenstr?m)スウェーデン、ストックホルムにある産業経済学研究所(Research Institute of Industrial Economics: IFN)経済学教授。同研究所では「課税と社会」研究プログラムを主導している。2009年、ストックホルム経済大学で経済学の Ph.D.を取得後、ルンド大学で経済史の Ph.D.も取得。その後、ウプサラ大学、パリ経済学校、UCLAで教鞭をとる。専門は経済的不平等、財政政策、経済史。著書Lifting All Boats?: The Evolution of Income and Wealth Inequality over the Path of Development (Department of Economic History, Lund Unviersity, 2009)。共著Sick of Inequality?: An Introduction to the Relationship between Inequality and Health (Edward Elgar, 2016) ほか。立木勝(たちき・まさる)翻訳家。訳書 ミラノヴィッチ『不平等・所得格差の経済学』(明石書店、2025)スタサヴェージ『民主主義の人類史』(みすず書房、2023)ブルネルマイヤー『レジリエントな社会』(共訳、日経BP 日本経済新聞出版、2022)スコット『反穀物の人類史』(みすず書房、2019)ほか。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。