內容簡介
內容簡介 高層ビル間にピンと張ったロープの上を、長く重いバランス棒だけを抱えて一歩一歩進む綱渡り師たち――。地上の観客が息を詰めて見上げるなか、空中で歩いたり、座ったり、寝転んだりを繰り返す。悲鳴をあげる観客。彼ら 彼女らはなぜ挑戦するのか。どのようにして墜落の恐怖を超えられるのか。ナイアガラの滝の上を走る1本のワイヤー。綱を感じる足裏、皮膚が感じる湿気、微風をいち早く察知する。それはまるで身体を世界へと拡張させているかのようだ。SNSの時代には考えられない身体の極北がそこにある。大の男だけではない。8歳の少年や15歳の少女、サーカス芸人の女性、何世代にもわたり延々と危険な技を続ける綱渡り一族。死をも恐れない老若男女が「より高く」「より長く」「より魅力的に」綱を渡る。「アクロバット」を「アート」に転換する現代の高所綱渡り師たちもいる。生の実感、死の恐怖、生死の境界の究極のポエジーがそこにある。高所綱渡りに挑む勇者たちの、緊張感みなぎる生きざまを丹念に描く渾身のドキュメンタリー。
作者介紹
作者介紹 石井達朗舞踊評論家、慶應義塾大学名誉教授。関心領域は、舞踊、祭祀、呪術芸能、アクロバット、サーカス、ジェンダー・セクシュアリティからみる身体文化。著書に『マヤ・デレン――眼差しは何を見ていたのか』(水声社)、『ダンスは冒険である――身体の現在形』(論創社)、『身体の臨界点』『アクロバットとダンス』『ポリセクシュアル・ラヴ――ひとつではない愛のかたち』『アジア、旅と身体のコスモス』『男装論』(いずれも青弓社)、『異装のセクシュアリティ 新版』『サーカスのフィルモロジー――落下と飛翔の100年』(ともに新宿書房)、『サーカスを一本指で支えた男』(文遊社)、『アウラを放つ闇――身体行為のスピリット・ジャーニー』(PARCO出版)、共著に『天人戯楽――大野一雄の世界』(青弓社)、『見世物小屋の文化誌』(新宿書房)など。