內容簡介
內容簡介 フランス人宣教師の探索、村の女性が唱えたオラショ、知られざる関西の隠れキリシタンの実像を追う!パリで発見された宣教師プレシの書簡。それは関西の隠れキリシタンの存在を伝える驚くべきものであった。幕末・近代期におけるキリスト教の再布教。宣教師たちの活動や「山のキリシタン」の子孫たちの生活とはどのようなものであったのか?九州だけではない関西茨木キリシタンの全体像を明らかにする。*宣教師プレシの書簡を収録本書では、茨木へのキリスト教の伝来から、禁教下の潜伏を経て、明治期の信徒発見、そして大正期の遺物発見へといたる大きな流れをつかむことができるよう、計四つの章を設定し、それぞれが対象とする時代・人物・遺物等について平易な文章で執筆することを旨とした。読者はこの一冊を読むことで、茨木キリシタンの全体像を、典拠となる文献等の情報とともに、バランスよく学ぶことができるだろう。「はじめに」より◎目次口絵はじめに第一章 茨木へのキリスト教伝来---その由来と展開(平岡隆二)一 本章の目的と先行研究の整理二 高山飛騨守・右近父子とキリスト教 三 「山間部のキリシタン」---その成立と展開 四 巡回から禁教へ 五 まとめにかえて---日本布教の近世と近代第二章 パリ外国宣教会の「古キリシタン」探索---マラン・プレシ神父の千提寺村発見を中心に(マルタン・ノゲラ・ラモス)一 古キリシタンの「復帰」を目指す布教二 失敗に終わった古キリシタンとプレシの交流---解明の試み三 古キリシタン中心の布教方針に対するプレシの異論四 トラブルメーカーのプレシ五 エピローグ---プレシの帰国と忘却第三章 茨木キリシタン遺物からみる「発見」とその後(桑野梓)一 所有家ごとにみるキリシタン遺物二 キリシタン遺物発見後の動向---遺物の行方と修理の痕跡三 もうひとりの遺物発見者、奥野慶治四 再布教をこころみた宣教師、ジョゼフ・ビロー神父第四章 大正期の文化・学術と茨木キリシタン遺物の発見(高木博志)一 問題の所在二 大正期京都のロマン主義三 豊臣秀吉顕彰とキリシタン遺物の発見四 キリシタン遺物の発見をめぐる人々五 一九二〇年の千提寺キリシタン遺物の発見 フランス人宣教師の探索、村の女性が唱えたオラショ。知られざる関西茨木隠れキリシタンの全体像を明らかにする。
作者介紹
作者介紹 マルタン・ノゲラ・ラモス"【編者】マルタン・ノゲラ・ラモスMartin Nogueira Ramos フランス国立極東学院准教授。専門は日本キリスト教史(近世・近代)。パリ第七大学東洋学研究科東洋史学専攻博士後期課程修了。博士。フランス国立極東学院京都支部長、京都大学人文科学研究所客員准教授を経て現職。著書にLa foi des anc?tres. Chretiens caches et catholiques dans la societe villageoise japonaise (XVIIe-XIXe si?cles)(CNRS editions, 2019)、論文に「長崎地方におけるカトリック信徒・非カトリック信徒関係の諸相―『日本習俗に関するロケーニュ師の手記』(1880年頃)」(大橋幸泰編『近世日本のキリシタンと異文化交流』勉誠社、2023年)など。"平岡隆二【編者】平岡 隆二(ひらおか・りゅうじ)京都大学人文科学研究所准教授。専門は科学史・知識交流史。九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程単位取得退学。博士(比較社会文化)。長崎歴史文化博物館研究員、熊本県立大学准教授などを経て現職。著書に『南蛮系宇宙論の原典的研究』(花書院、2013年)など、論文に「キリシタンと時計伝来」(大橋幸泰編『近世日本のキリシタンと異文化交流』勉誠社、2023年)など。