內容簡介
內容簡介 今も、身体から刻一刻と失われているY染色体。これは人類の危機? 「喫煙・加齢で男性が“女性化”?」「性は2つとは限らない」「男児出産で“Y”をもつ人生が始まる」「Y染色体減少で疾患リスク増大!?」など「Y染色体消滅説」から「新しい性の概念」まで、生物学の最新研究から人類最大の危機(!?)に瀕する男の弱さとしぶとさに迫る。世界中の科学者を虜にする、謎多きY染色体の沼にハマれば、あなたの中にある「性」の概念も覆える! 多様で柔軟な「性」の姿に出会える一冊。■第1章 ヒトの性はどう決まるか??教科書と実際DNA・遺伝子・染色体の関係 2mものDNAのコンパクト収納法 アクセサリー染色体 性決定遺伝子発見の歴史 覆る世紀の発見 ヒトはデフォルトが女性!? 「オトコのスイッチ」がONになると ホルモンも大切 プリンセスも毛は生える 受けとめてもらうことが大切 XYを公言した人気ジャズシンガー 胎児が浴びるホルモンシャワー 男性は指の長さが能力に影響する? COVID -19にも指比が関係する!?■第2章 Y染色体の消えゆく運命??現在進行形の見えざる恐怖偉大な先人たちの仮説 XとY――同じ染色体だった 統計学者からの鋭い指摘 どのようにしてY染色体は小さくなったのか 「退化」か「進化」か Y染色体はいつか消える 博士の予言 消失までの時間稼ぎ あなたの身体でも消えはじめた「Y」 「Y」消失は疾患リスクを高める 母親は息子から「Y」をもらう マイクロキメリズムが女性に及ぼす影響 男性不妊とY染色体 止まらない現代男性の精子数減少 日本人男性の精子――衝撃の事実■第3章 そもそも性って何???素晴らしきその多様性そもそも「性」は存在しなかった 「性」の誕生――一倍と二倍の繰り返し 生物学的にも性は2種類とは限らない 2つの性がうまれた理由 雌雄は別個体でなくていい 第3の性 4つの性をもつ鳥 雌雄は別個体でなくていい 超遺伝子! スーパージーン!! 3種類のオス 個体の性は普遍的ではない 何度も性を変える魚 性を決める要因 出会いも決定要因に 多様な性の在り方 メスだけで子孫を残す最終手段 有性と無性のはざま 哺乳類はメスだけで子が残せない■第4章 新しい性の概念??科学的に示される〝バリエーション〟バイナリー ―男か? 女か?― という概念 性染色体のバリエーション そもそもX染色体は1本しか使わない X染色体の遺伝子の多くは脳で働く 遺伝子による性のバリエーション ホルモンによる性のバリエーション 長く使われてきた不適切な言葉 SOGIESC(ソジエスク) ゲイ遺伝子の謎 膨大なゲノム解読が謎に迫る 遺伝子の影響は大きくない!? 性自認はホルモンか? 遺伝子か? 科学的な理解が真の理解に 「オスらしい」メス、「メスらしい」オス 筋肉が必要だ!! Yを捨てた日本のネズミ 新しい性決定スイッチの獲得 バリエーションの意義■第5章 寿命の性差を検証する??なぜ男性は女性より短命なのか海外から見た「65歳定年」 なぜ日本人は長寿なのか 男女の寿命――なぜ女性は長生き
作者介紹
作者介紹 黒岩麻里京都府生まれ。北海道大学大学院理学研究院生物科学部門教授。1997年、名古屋大学農学部卒業。2002年、同大学院生命農学研究科 応用分子生命科学専攻にて博士号取得。日本学術振興会特別研究員、北海道大学先端科学技術共同研究センター講師、准教授を経て16年より現職。専門は生殖発生学・分子細胞遺伝学で、哺乳類、鳥類を対象に、性染色体の進化や性決定の分子メカニズムの解明を目指す。NHK「あさイチ」や「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」「又吉直樹のヘウレーカ!」などメディアにも出演し、「性決定」についての最新の知見を一般に向け積極的に伝えている。受賞歴は、13年に「Y染色体をもたない哺乳類種の性染色体進化の研究」で平成25年度文部科学大臣表彰若手科学者賞、23年に北海道大学が次世代の女性教員を顕彰する桂田芳枝賞など。著書に『消えゆくY染色体と男たちの運命――オトコの生物学』(学研メディカル秀潤社)、『男の弱まり――消えゆくY染色体の運命』(ポプラ新書)がある。