內容簡介
內容簡介 「まぎれもない世紀末文学者の一人であろう。」澁澤龍彦「文学の森には驚くほど美しい宝石が隠れている。」河村錠一郎冴えない元聖職者志望が、突然「ローマ教皇」に――!?屋根裏部屋で一匹の猫と暮らす中年作家ジョージ。聖職者を志すも夢破れた彼のもとに、ある日突然、枢機卿が訪れる。「あなたが教会での将来を断たれたのは誤りでした。」念願の神父となったジョージが、観光気分で教会選挙に沸くローマへ行くと、知らぬ間に教皇に選出されていた! 「ハドリアヌス七世」を自称したジョージは、型破りな〈宗教改革〉に乗り出し、謀略渦巻く教皇庁に大波乱を巻き起こす――! 澁澤龍彦も注目した、異形の英国世紀末作家による〈伝説的奇書〉にして破天荒な〈自伝的幻想小説〉が、遂に邦訳!!!★栞エッセイ=河村錠一郎・澁澤龍彦、生田耕作、丸谷才一、D・H・ロレンス、グレアム・グリーンらが注目・絶賛した「異形の英国世紀末作家」の代表作。・河村錠一郎氏の紹介により、文学の「裏街道」読者に邦訳が待望されていた「幻の奇書」。・造語や古語を鏤めた革新的で実験的な文学的手法を駆使した、英国モダニズム文学の正統な「古典的名著」。・聖職者を志すも挫折した作家の男が書いた「作家が教皇に成り上がる物語」。いわば「100年前のなろう小説」。・英ガーディアン紙「最高の英語小説100冊」選出。・英国の名門ペーパーバック「ペンギン・クラシックス」所収。◎装幀=久留一郎デザイン室◎装画=コルヴォ―男爵自身による初版本の装画より◎制作協力=YAZIRI Art & Antiques LECURIO◎本扉写真=加藤彰(K Studio)Baron Corvo(Frederick Rolfe)Hadrian the Seventh, 1904 冴えない元聖職者志望が、突然「ローマ教皇」に――澁澤龍彦注目の英国世紀末作家による破天荒な〈自伝的幻想小説〉。栞=河村錠一郎
作者介紹
作者介紹 コルヴォー男爵コルヴォー男爵【フレデリック・ロルフ】Baron Corvo Frederick William Rolfe1860年ロンドン生まれ。カトリック教会の聖職者を志し神学校に入学するも、奇行を理由に放校処分となる。その後〈コルヴォー男爵〉を名乗り作家活動に入るが、金銭問題などにより孤立、1913年にヴェネツィアで窮死する。没後は忘れ去られていたが、A・J・A・シモンズによる伝記『コルヴォーを探して』(1934)をきっかけに再評価され、代表作『教皇ハドリアヌス七世』(1904)はペンギン・クラシックスにも収められている。愛らしい少年たちによって語られる『トト物語』(1898)や、同性愛について赤裸々に綴った「ヴェネツィア書簡」でも知られる。大野露井大野露井1983年生まれ。法政大学国際文化学部准教授。訳書にジャック・ダデルスワル?フェルサン『リリアン卿 黒弥撒』(国書刊行会)、モーリス・サックス『魔宴』、チェンティグローリア公爵『僕は美しいひとを食べた』(ともに彩流社)がある。