人生は、日々の当たり前の積み重ね 中公新書ラクレ 780 | 誠品線上

人生は、日々の当たり前の積み重ね 中公新書ラクレ 780

作者 曽野綾子/著;
出版社 日本出版販売株式会社
商品描述 人生は、日々の当たり前の積み重ね 中公新書ラクレ 780:,夫の三浦朱門が亡くなって2年が経つ。知り合いには「私は同じ家で、同じように暮らしております」といつも笑って

內容簡介

內容簡介 夫の三浦朱門が亡くなって2年が経つ。知り合いには「私は同じ家で、同じように暮らしております」といつも笑って答えている。見た目の生活は全く変わらないが、夫の死後飼い始めた2匹のネコだけが、家族の数を埋める大きな変化である――老後の日常と気構えを綴るエッセイ集。●母も夫も亡くなった今、私は監督される人もいないから、思うままに暮らすことにした。生まれてこの方味わったことにない自由の境地である。猫を抱いたまま、「二人」で眠ってしまうこともある。●与えねばならない仕事があるということは幸せなことだ。それがないと「自分がしてもらう」だけの立場になり、運動能力、配慮、身の処し方、すべてが衰えてくるだろう。●年を取ってしなくてよくなったものには、お金の計算もある。百歳まで生きるとしても、その間にかかる費用は一瞬のうちに「目の子」でわかるようになったからだ。●人間は与えられているものの価値は、すぐに忘れるか、評価しない。しかし「ないものを数えるより、あるものを数えたほうがいい」という幸福の極意は忘れないようにするべきだ。そして更にあるものを増やしていけば、日本人は幸福な国民になれるはずなのである。●死期だけは、人間の分際で介入してはいけない。治癒するために一応努力してみて、その結果はもはや「人間業」ではないのである。だから人間は、その個人として最も適切な年齢に死ぬようになっている。その自然な運命を乱すのが、事故と戦争だから、この二つの社会現象だけは起こさないように、社会は努力すべきなのである。●私が常に人生で「最悪」を想定して生きるようになったのは、自分を守るためだったのだと思う。現実が想定していたより幾分でもマシであれば、絶望せずにすむからだ。それに、しょせん人生なんてその程度のものだと、私は思ったのだ。完全なんてありえない。何かがいつも欠けている。どれかを諦め続ける。それが私の人生だろうと、考えるようになった。●人生とは、日々の当たり前のことの積み重ねで、充分なのである。 「夫の後始末」その後。夫・三浦朱門の死から5年。九十歳を迎えた著者が辿り着いた境地。老後の日常と気構えを綴るエッセイ集。

作者介紹

作者介紹 曽野綾子曽野綾子1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。主な著作に『誰のために愛するか』『無名碑』『神の汚れた手』『時の止まった赤ん坊』『砂漠、この神の土地』『夜明けの新聞の匂い』『天上の青』『夢に殉ず』『狂王ヘロデ』『哀歌』など多数。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長。

商品規格

書名 / 人生は、日々の当たり前の積み重ね 中公新書ラクレ 780
作者 / 曽野綾子 著;
簡介 / 人生は、日々の当たり前の積み重ね 中公新書ラクレ 780:,夫の三浦朱門が亡くなって2年が経つ。知り合いには「私は同じ家で、同じように暮らしております」といつも笑って
出版社 / 日本出版販売株式会社
ISBN13 / 9784121507808
ISBN10 /
EAN / 9784121507808
誠品26碼 /
裝訂 / P:平裝
頁數 / 185
語言 / 4:日文
級別 / N:無
尺寸 / 17.4X11.1X0.8CM