內容簡介
內容簡介 対外関係史を軸に、日本史・東洋史、また古代・中世・近世という枠組を越えて大きな業績を残した歴史学者・石井正敏。虚心に史料と対峙し、史料そのものの声を真摯に十全に記述するその方法論は、歴史学の根本を示し、また、時代区分や領域という既存の枠組みを問い直すものであった。石井正敏の歴史学はわれわれに、そして今後の歴史学に何を残し、伝えているのか―。碩学の学的遺産と第一線の研究者との対話から、石井正敏の学問の位置、そしてその継承と展開について多角的に論じる。 はしがき―刊行の経緯と意義 村井章介Ⅰ 総論対外関係史研究における石井正敏の学問 榎本渉石井正敏の史料学―中世対外関係史研究と『善隣国宝記』を中心に 岡本真三別抄の石井正敏―日本・高麗関係と武家外交の誕生 近藤剛「入宋巡礼僧」をめぐって 手島崇裕Ⅱ 諸学との交差のなかで石井正敏の古代対外関係史研究―成果と展望 鈴木靖民 『日本渤海関係史の研究』の評価をめぐって―渤海史・朝鮮史の視点から 古畑徹中国唐代史から見た石井正敏の歴史学 石見清裕 中世史家としての石井正敏―史料をめぐる対話 村井章介 中国史・高麗史との交差―蒙古襲来・倭寇をめぐって 川越泰博 近世日本国際関係論と石井正敏―出会いと学恩 荒野泰典 Ⅲ 継承と発展日本渤海関係史―宝亀年間の北路来朝問題への展望 浜田久美子大武芸時代の渤海情勢と東北アジア 赤羽目匡由遣唐使研究のなかの石井正敏 河内春人平氏と日宋貿易―石井正敏の二つの論文を中心に 原美和子日宋貿易の制度 河辺隆宏編集後記 川越泰博
作者介紹
作者介紹 荒野泰典立教大学名誉教授。専門は近世日本史、近世国際関係史。主な著書に『近世日本と東アジア』(東京大学出版会、1988年)、『アジアのなかの日本史Ⅰ~Ⅵ』(編著、東京大学出版会、1992~93年)、『日本の対外関係1~7』(編著、吉川弘文館、2010~13年)、『近世日本の国際関係と言説』(編著、淡水社、2017年)などがある。川越泰博中央大学名誉教授。専門は中国近世史。主な著書に『明代長城の群像』(汲古書院、2003年)、『モンゴルに拉致された中国皇帝』(研文出版、2003年)、『永楽政権成立史の研究』(汲古書院、2016年)などがある。鈴木靖民横浜市歴史博物館館長、國學院大學名誉教授。専門は日本古代史・東アジア古代史。主な著書に『日本の古代国家形成と東アジア』(吉川弘文館、2011年)、『倭国史の展開と東アジア』(岩波書店、2012年)、『日本古代の周縁史』(岩波書店、2014年)、『古代日本の東アジア交流史』(勉誠出版、2016年)、『日本古代交流史入門』(共編著、勉誠出版、2017年)などがある。