內容簡介
內容簡介 元東京地検特捜部長・宗像紀夫。彼が明らかにした「極秘メモ」「日記」の数々……初めての著作! ——随所に捜査時のリアルタイムの日記も挿入。臨場感あふれるノンフィクション回顧録「冷たい表情の裁判官」「居丈高な検察官」「金儲け主義の弁護士」になるな……・江副浩正、田中角栄逮捕から日産ゴーン逮捕まで——・地検特捜部の仕事は「世の中のドブさらい」「闇を照らす」のが仕事だ! ・村木事件等々、捜査が粗雑で、威圧的、権力的になった特捜は心配だ! ・特捜の手がける独自捜査事件は、マスコミに気付かれず着手(逮捕)できれば半ば成功したも同然。日産ゴーン逮捕は「保秘」に成功し、マスコミは「してやられた」というしかない。・平成の大疑獄リクルート事件の発端に触れた時「私の体の中を電気が走った! 」・リクルートの本命は中曽根康弘だった。しかし……「証拠」優先の捜査では藤波までが限界だった。見込み捜査はできない。藤波は「中曽根の身代わり、人身御供」ではない。・実は、本命(P3C)に捜査の手が届かなかったロッキード捜査の悔しさ。そのとき、吉永祐介主任検事は……・特捜検事は週刊誌を愛読する。国民からの告発する投書も熟読する。・文化功労賞などで選考委員に金銭などを使って働きかけた人がいた。・被疑者は雲隠れのため入院すると、それから本当の病気になる。・リクールトの時、捜査ルートは何処からとの質問を受けて、ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」という映画をヒントに言った。「北北西」(NNW) ……つまり「NTT」と暗示したが、気づく記者はいなかった……。・村木事件、小沢事件(陸山会事件)、佐藤栄作久事件(弁護士を担当)など、「何か事件をやらなければいけない」「自分が特捜部長の間に、政治家や高級官僚を一人もやっていない、前の人は二人もやっているとか……」そんなあせりが、強迫観念が「冤罪」「見込み捜査」「改竄事件」を起こしたのではないか。特捜部の「勇み足」をいさめる。・大物を摘発するのであれば、何をやってもいいという風潮が特捜に蔓延しているのではないかとの強い危惧を感じる。・弁護士として、主任検事の筋読みに無理に供述を当てはめるような強引な事例が目立つことに気付いた。捜査が粗雑で、調べ方が威圧的、権力的で、利益誘導的な質問を平気でする事例(佐藤栄作久事件)に直面し、その弁護を引き受けた。特捜地検と対峙することもあった! プロローグ——リクルート事件以来の衝撃が走った日産ゴーン会長逮捕東京地検特捜部のゴーン会長逮捕・起訴の衝撃ゴーン氏逮捕の翌日、弁護人依頼の打診を受けた……第一章 地検特捜部はあらゆる不正を見逃さない 「郵便不正事件」(村木事件)の衝撃特捜部は戦時中の闇物資摘発から生まれた組織特捜部は検察官の中のエリート集団か検察の組織とは特捜部はヤクザ抗争事件はやらない 「仙台3000」のメモから「ゼネコン汚職事件」を摘発張り込み、逮捕は検察事務官がする 「賄賂」か、「社交儀礼」か、それが問題だ第二章 平成の大疑獄・リクルート事件の全真相リクルート事件が報じられた時「私の体の中を電気が走った」殖産住宅事件の最高裁判例が追い風になった特捜部で事件担当をめぐり「軋轢」捜査態勢のスタート——「事件が猛烈に面白くなってきた」次々と大物を逮捕真藤会長の秘書は小野田寛郎さんもびっくりの忠臣江副氏は「しぶとい男」だった 「黙秘」する江副氏を自白に追い込んだ! 検事は江副氏を脅迫したのか? 「FIN」か「FINE」か、それが問題だ! 「北北西に進路を取れ」という映画を見ていなかった司法記者たちなぜ、藤波孝生元官房長官が立件されたのかなぜ中曽根元首相までたどり着けなかったか中曽根氏に関しては江副氏の口が堅かった宮澤前蔵相に江副氏から五千万円の裏金が送られていた青木秘書自殺により竹下首相追及は頓挫裁判後、江副氏から贈られてきたオペラチケット藤波氏の立件・起訴は検察(私)の失敗作?リクルート事件の経過第三章 角栄裁判(ロッキード事件)は暗黒裁判に非ず米国発の「ロッキード事件」ロッキード事件では控訴審公判を担当 「角栄裁判」に於ける「嘱託尋問調査」をめぐる大論争 「嘱託尋問調書」なしで有罪になぜ特捜部はP3Cの捜査に動かなかったか榎本三恵子氏の「ハチの一刺し」証言ロッキードはトップまでやったP3C本命説に対して……堀田力氏の悔しさ検察は基本的に時の国家権力とは離れているロッキード事件の経過第四章 ダグラス・グラマン事件は、ロッキード事件の敵討ち正月休み返上でダグラス・グラマン事件に取りかかる島田常務