內容簡介
內容簡介 「新・老年学」の誕生! 老いることは、つらいことなのだろうか? 島の生活に見るサクセスフル・エイジングの実証研究。 超高齢社会のわが国では、加齢に伴う身体機能の低下、要介護問題、認知症などばかりが注目され、「老いること」は絶望の未来のように、悲壮感をもって受け止められている。加えて、医療費、社会保険、租税負担の増大に注目する風潮は、世代間の利害対立すら生み出したといっても過言ではない。 著者は、そのようなネガティブな超高齢社会論や、加齢を衰えや衰退とみる「老年学」に対し、経験が育てた熟慮、練達の技術、叡智や潜在能力に光を当て、コミュニティのつながりのなかで「幸福な老い」を実現するポジティブな「新・老年学」を提唱する。 考究の舞台は、奄美群島。長寿で多子化傾向という、地域の持続的発展に寄与する超高齢者(85 歳以上)と、彼ら 彼女らを活かすシマ(集落)の知恵と伝統、世代間の共生を実現している地域経営とそれを機能させている社会経済システムについて、自然・居住空間・祭り・伝統行事・習慣などの現地調査、超高齢者・家族・民俗研究者などへのインタビュー調査、集落区長へのアンケート調査など、多様な学際的手法を用いて実証する。 これからの地域コミュニティのあり方、若者世代と現役・長寿世代の生き方を示す、まちづくり関係者必読の1冊。 はじめに「老いの人生」が地域生活に蓄積してきた文化資本を解明する序章 老いの価値を科学的・学術的にとらえ直す第1節 長寿時代:多様な高齢者の出現第2節 超高齢者に光を当てる第3節 長寿と人間発達への視座第4節 地域コミュニティの視座第5節 本書の構成第Ⅰ部 超高齢期の人間発達と地域コミュニティ第1章 超高齢期の心理学的・生物学的・精神的理解第1節 老年学の意義第2節 加齢と人格発達第3節 生涯発達からとらえた超高齢期第4節 超高齢期における老いと死の受容第5節 超高齢期のスピリチュアリティと人生の神秘第2章 超高齢期の人間発達—老年的超越理論第1節 超高齢期を理解する理論の変遷第2節 老年的超越理論の提示第3節 北欧での実証第4節 超高齢期における発達課題:老年的超越第5節 老年的超越:老いの成熟の尺度として第3章 長寿多子化を支えるシマの地域経営第1節 「奄美」のコミュニティへのまなざし第2節 シマの共同体コミュニティ第3節 コミュニティ・集落・共同体の再考第4節 共同体への再評価第5節 奄美の地域経営の可能性第Ⅱ部 奄美の歴史・文化とシマのコミュニティ第4章 奄美の歴史と人々の精神性第1節 奄美を照射する第2節 奄美の地域特性第3節 奄美の歴史第4節 「一重一瓶」にみる独立・対等第5節 歴史に培われたアイデンティティ第5章 奄美の伝統文化と超高齢者の役割第1節 シマに注目する第2節 シマに残る祈りと生活空間第3節 祭りや年中行事の実際第4節 祭りを支える人々の語り第5節 奄美:文化資本の宝庫第6章 長寿多子化を支える現代版結い第1節 奄美のシマに残る結い第2節 奄美大島の風土と現代版結い第3節 徳之島における結いと超高齢者の役割第4節 シマの紐帯:集落区長のアンケート結果第5節 シマを支える行政・報道機関の役割