內容簡介
內容簡介 罪を犯した親ではあるが愛情を抱いてきた、厳しい差別に晒され親を憎んできた……。幼く判断ができず、心に傷を抱えながらも身をゆだねるしかない。「加害者」家族の子どもたち。加害者家族の子どもたちが置かれている現状と支援の実践例から効果的な支援のあり方を提案する。近年、重大事件の犯人の子どもに焦点を当てたドキュメンタリーが放送されるなど加害者家族への社会的関心は高まりをみせている。2004年、犯罪被害者等基本法が制定され、被害者やその家族を対象とした支援体制が整備される一方、犯罪に巻き込まれた子どもたちの中でも「加害者家族の子どもたち」は社会から認識されることなく支援の網の目からこぼれおちていた。本書は、軽微な事件から重大事件まで、約1300件のあらゆる状況下にある加害者家族を支援してきたNPO法人World Open Heartによる、「親やきょうだいが加害者となった子どもたち」の実情と支援のあり方を提示する。第1部 加害者家族の子どもたちへの支援と現状第2部 加害者家族の子どもたちと刑事司法第3部 加害者家族の子どもたちへの社会的支援第4部 加害者家族の子どもたちへの心理的支援第5部 加害者家族の子どもたちのケアと人権【執筆者】阿部恭子 相澤雅彦 北茉莉 駒場優子 佐藤仁孝 宿谷晃弘 李京林【監修者】草場裕之 はじめに第1部 加害者家族の子どもたちへの支援と現状 第1章 日本における加害者家族の子どもたち[阿部恭子] 第2章 加害者家族である親子の支援――NPO法人スキマサポートセンターの取組みから[佐藤仁孝] 第3章 アメリカと諸外国における被収容者を親にもつ子どもの支援[北茉莉] 第4章 韓国における被収容者の子どもたちの支援――児童福祉実践会セウムの取組みから[李京林]第2部 加害者家族の子どもたちと刑事司法 第1章 捜査段階における加害者家族の子どもたちの人権[阿部恭子・草場裕之(監修)] 第2章 刑事裁判と加害者家族の子どもたちの人権[阿部恭子・草場裕之(監修)]第3部 加害者家族の子どもたちへの社会的支援 第1章 事件の告知と子どもの知る権利[阿部恭子] 第2章 収容されている親と子どもの交流支援[阿部恭子・草場裕之(監修)] 第3章 加害者家族の児童・生徒への支援――学校との連携のあり方[阿部恭子・駒場優子・相澤雅彦] 第4章 加害者家族の子どもたちと地域社会――地域における連携可能性と限界[阿部恭子]第4部 加害者家族の子どもたちへの心理的支援 第1章 子どもを中心とした心理的支援のあり方[相澤雅彦] 第2章 加害者家族の子どもへの心理的支援[駒場優子]第5部 加害者家族の子どもたちのケアと人権 第1章 加害者家族の子どもの抑圧と人権に関する予備的考察――国家の責任を中心に[宿谷晃弘] 第2章 日本における加害者家族の子どもたちへのアプローチ[阿部恭子]あとがき コラム① 台湾の受刑者家族支援 コラム② 映画紹介『さよなら、アドルフ』 コラム③ 書籍紹介『ナチの子どもたち――第三帝国指導者の父のもとに生まれて』(タニア・クラスニアンスキ著 吉田春美訳、原書房、2017年) コラム④ 加害者家族の子どもたちの現状について――ジャーナリスト・小宮純一氏へのインタビュー コラム⑤ 私の偏見
作者介紹
作者介紹 阿部恭子阿部恭子(あべ・きょうこ)NPO法人World Open Heart理事長。東北大学大学院法学研究科博士課程前期修了(法学修士)。2008年大学院在籍中に、社会的差別と自殺の調査・研究を目的とした任意団体World Open Heartを設立(2011年にNPO法人格取得)。宮城県仙台市を拠点として、全国で初めて犯罪加害者家族を対象とした各種相談業務や同行支援等の直接的支援と啓蒙活動を開始、全国の加害者家族からの相談に対応している。主な著書『悲嘆の中にある人に心を寄せて』(ぎょうせい)、『加害者家族支援の理論と実践――家族の回復と加害者の更生に向けて』(現代人文社)、『交通事故加害者家族の現状と支援――過失犯の家族へのアプローチ』(現代人文社)、『性犯罪加害者家族のケアと人権――尊厳の回復と個人の幸福を目指して』(現代人文社)、『息子が人を殺しました――加害者家族の真実』(幻冬舎新書)、『家族という呪い――加害者と暮らし続けるということ』(幻冬舎新書)。