內容簡介
內容簡介 戦後日本の最大の思想的課題は、日本を敗戦にまで突き進ませた「ナショナリズム(昭和超国家主義)」の解明だと言われました。橋川文三(1922〜1983)はそのテーマに正面から取り組み、自身の戦争体験をふまえてその課題の本質を初めて示したことで知られています。 独学者として野戦攻城を続けるごとく思索の旅を続け、極めてオリジナリティの高い精神史を紡ぎ出したその足跡を克明にたどる力作評伝です。さらに橋川を知ることは丸山眞男、柳田国男、吉本隆明、鶴見俊輔、三島由紀夫、竹内好らの精神を考えることでもあります。 第一章 処女作『日本浪曼派批判序説』を上梓 同人誌「同時代」に「日本浪曼派批判序説」の連載開始 カール・シュミットに学び、日本ロマン派を解明 『日本浪曼派批判序説』を未来社から刊行 保田與重郎と橋川文三第二章あたたかい思想としての柳田国男――丸山眞男への反措定 初の評伝「柳田国男――その人間と思想」を執筆 柳田国男の文学的感性・詩人的資質に照射 あたたかい思想としての柳田国男(=丸山眞男への反措定)第三章超国家主義を論じ丸山眞男と思想的訣別――吉本隆明との邂逅(かいこう) 丸山眞男と思想的訣別――吉本隆明との邂逅 「昭和超国家主義の諸相」で丸山への反措定 日本初のナショナリズムの著作を上梓――あたたかいナショナリズムを模索 あたたかい思想としての『昭和維新試論』を提起第四章竹内好らと「中国の会」に参加し「中国」を創刊――近代日本と中国・アジアの思想解明へ 竹内好に親炙(竹内好らと雑誌「中国」を発行) 丸山眞男から竹内好へ(吉本隆明を経由して) 脱亜論とアジア主義(福沢諭吉と岡倉天心を論じる) 『黄禍物語』を執筆、竹内好から中国語を学ぶ終章 総論・野戦攻城の思想 教育者としての橋川文三 全共闘運動と橋川文三 三島由紀夫、清沢洌、水戸学、外遊、他 未完の西郷隆盛 蠱惑(こわく)的文体の魅力 野戦攻城の思想 病いに苦しんだ晩年