〈精神的〉東洋哲学 | 誠品線上

〈精神的〉東洋哲学

作者 永井晋/著;
出版社 日本出版販売株式会社
商品描述 〈精神的〉東洋哲学:本書で扱う「東洋哲学」とは,通常考えられるような地理的・歴史的に限定された「東洋」の哲学的諸伝統の総体としての「東洋哲学」の意味にとどまらな

內容簡介

內容簡介 本書で扱う「東洋哲学」とは,通常考えられるような地理的・歴史的に限定された「東洋」の哲学的諸伝統の総体としての「東洋哲学」の意味にとどまらない。対象化・表象化の論理としての「西洋」に対する,生命や他者といった「顕現しない 目立たない」現象の次元,経験の「深さ」の次元を意味する「東洋」における現象学的経験が主題である。第Ⅰ部では,レヴィナス,M. アンリ,マリオンなどのフランスの神学的現象学の展開を辿り,「顕現しないもの」としての「〈精神的〉東洋」への道を開き,「動きそのものとしての一者」という考えを提示。さらに,ユダヤ教のカバラーやミドラシュ的解釈を通して一者の内部からの経験を明らかにする。第Ⅱ部ではレヴィナス,西田幾多郎,井筒俊彦の三人の哲学者の思想を一なる根源的生命の自己顕現という「〈精神的〉東洋哲学」として読み直す。第Ⅲ部では,A. コルバンと井筒の比較哲学や共生思想,そして絵画芸術の三つの分野で「〈精神的〉東洋」の論理を展開する。本書は,現象学,ユダヤ思想,イスラーム神秘主義,仏教の知を横断し,単なる比較思想でも,東洋哲学でもない,新たな思索の可能性を提起する。 序論 第Ⅰ部 「〈精神的〉東洋」の論理第一章 現象学の〈神学的転回〉――受肉・テクスト・イマージュ 一 「現象学の神学的転回」 二 神の唯一性と偶像崇拝 (1) 十戒の「形而上学的戒律」 (2) マリオンとコルバンの偶像崇拝論 三 三つのモデル (1) 受肉モデル (2) テクスト エロスモデル (3) 元型イマージュモデル第二章 象徴の哲学――生命の論理としてのカバラー 一 シェリングとカバラー 二 ルリアのツィムツム――「セフィロートのカバラー」 三 「神名のカバラー」――文字の発生と解釈学 (1) 文字の生成――下降の道(ツィムツム) (2) カバラー解釈学――上昇の道(シェビラー・ティクーン) 結論第三章 潜在性の現象学 一 ミシェル・アンリの一者の現象学 (1) 一者の現象学――潜在性の現象学のための不可避の迂回 (2) 一者はいかに現象化するか (3) アンリの「反還元」 (4) 自己触発と自己産出――「反還元」によって発見された一者の現象 (5) 原初的〈はじまり はじめ〉としての原印象 二 アンリ・コルバンと中間イマジナル界の現象学 (1) アンリの功績と限界 (2) コルバンの批判――「天使学の必要性」 (3) イブン=アラビーの創造的想像力第四章 神名の沈黙と語ること――「動き」の現象学 序 「いかに語らないか」 一 徹底化した現象学的還元としてのカバラー 二 ルリアのカバラーと「沈黙の 即語り」 三 レヴィナスの「語ること(dire) 語られたこと(dit)」 (1) 「エロスの現象学」としての一者の形而上学 (2) 『存在するとは別の仕方で』の「語ること」の現象学 結論 第Ⅱ部 「〈精神的〉東洋」の哲学第五章 「雅歌」の形而上学 生命の現象学 序 生命論としての『全体性と無限』 一 「雅歌」のミドラシュ的解釈 二 『全体性と無限』と「雅歌」 (1) 「口づけ」から「愛撫」へ (2) 「エロスの現象学」 結論 エヒエー・アシェル・エヒエー――生命としての生命第六章 〈東洋哲学〉とは何か――西田幾多郎と井筒俊彦の「東洋」概念 序 Ⅰ 西田幾多郎の〈東洋哲学〉 一 西田の〈西洋〉と〈東洋〉 二 「直観」と「純粋経験」――ベルクソンとの対決 三 「反省」と「自覚」――フィヒテの反省哲学との対決 四 「判断」と「場所」――アリストテレスとの対決 (1) 主語 基体論理から述語論理へ (2) 場所の階層性――形而上学

商品規格

書名 / 〈精神的〉東洋哲学
作者 / 永井晋 著;
簡介 / 〈精神的〉東洋哲学:本書で扱う「東洋哲学」とは,通常考えられるような地理的・歴史的に限定された「東洋」の哲学的諸伝統の総体としての「東洋哲学」の意味にとどまらな
出版社 / 日本出版販売株式会社
ISBN13 / 9784862852854
ISBN10 /
EAN / 9784862852854
誠品26碼 /
裝訂 / P:平裝
頁數 / 253
語言 / 4:日文
級別 / R:限
尺寸 / 21.7X15.5X2.0CM

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