解体と遡行 | 誠品線上

解体と遡行

作者 村井則夫/著;
出版社 日本出版販売株式会社
商品描述 解体と遡行:ハイデガーは2500年以上にわたる古代から現代までの多くの哲学者と対話することにより,独自の思想圏を形成してきた。そこでのテクスト解釈は主著『存在と時間

內容簡介

內容簡介 ハイデガーは2500年以上にわたる古代から現代までの多くの哲学者と対話することにより,独自の思想圏を形成してきた。そこでのテクスト解釈は主著『存在と時間』へと収斂していくが,そこで解決しえなかった課題をさらに展開するために,新たな対話と解釈が試みられ,ハイデガーの思索に独特な相貌を与えていく。著者はハイデガーが読み込んだ,前ソクラテス期の哲学者(始源への遡行)から中世のスコラ学・アウグスティヌス(超越論的思考),そして近世のライプニッツ(振動と分散),カント(中間領域としての人間),ヘーゲル(媒介の論理とその彼方),さらにはフンボルトのドイツ人文主義(媒介としての言語)やニーチェ(地平と遠近法,修辞学・解釈学・文献学)にいたる多くのテクスト解読の現場に降り立って,ハイデガーがどのように原テクストを読み替えて自己の思想の中に取り入れていったのかを,原テキストとの差異とともに考察し,ハイデガー思想誕生の瞬間を解明した画期的な業績である。ハイデガーの主題である,思考の起源への遡行,存在論史の解体,哲学史の再構成という多様な問題群が交叉して表出する叙述は,読者を新たな理解へと導くだろう。 序第一章 始源への遡行――ハイデガーと前ソクラテス期の哲学者たち序 終末と始源一 ハイデガーとギリシア哲学存在の多義性と存在の問い 現象学と歴史経験二 ハイデガーと前ソクラテス期構造から歴史への移行 始源への遡行三 古代ギリシアにおける存在経験と言語経験自然の再解釈 歴史と解釈 解釈学の変貌四 原初の思索者たちアナクシマンドロス――現存と脱現存の接合 パルメニデス――存在と襞 ヘラクレイトス――「現」の成立結語 始源と遡行第二章 スコラ学からアウグスティヌスへ――初期ハイデガーと中世哲学序 思考の由来一 新スコラ学の風土中世哲学からの出発 後期スコラ学と新カント学派二 スコラ学の流動化思弁文法学と超越論的論理学 意味と知 存在様態の両義性三 スコラ学の解体と教父思想スコラ学からの離反 アウグスティヌスへの接近四 アウグスティヌスと超越論性愛と探究 第二の超越論性五 実存論的様態論の形成記憶と分散 超越論的思考の原型結語 ドイツ神秘思想と中世末期の知性論第三章 振動と分散――ハイデガーのライプニッツ解釈をめぐって序 哲学の迷宮一 モナドとしての現存在論理学から存在論へ――超越論的論理学の存在論化 衝迫――モナドの暗い底二 視点性と自己性遠近法眼差しの問題 有限性と自我性三 根拠の次元へ「よりもむしろ」と「存在の彼方」振動と分散 根拠への遡行結語 自由と深淵第四章 中間領域としての人間――カントの人間学からハイデガーの脱人間学へ序 人間学の問い一 「人間学」の背景と位置づけ宇宙論から人間論へ 人間とは何か二 「人間学」の変遷――カントからドイツ人文主義へ「実用的見地からの人間学」と修辞学 ヘーゲルとドイツ人文主義三 「人間学」からの離脱――ハイデガーのカント解釈現存在の分散と様態 有限性と分散結語 超越論的人間学の課題第五章 媒介の論理とその彼方――ハイデガーのヘーゲル『精神現象学』解釈をめぐって序 二つの現象学一 方法的媒介と知の成立媒介と循環 知の成立二 媒介と交叉配列(キアスム)の論理弁証法と超越論的論理学 知の成立と「として」構造三 「力」の超越論的作動地平の論理から知の自己露呈へ 振動する媒体としての「力」四 生命と時間性自己性と生命 媒介の生成に向けて五 媒介と否定性懐疑(スケプシス)と超越論的苦痛 媒介・無・差異結語 超越論性の痛み第六章 媒介と差異――ドイツ人文主義とハイデガーの言語論序 人文主義と媒介の問題一 言語と超越論性超越論的媒介性の次元――ドイツ人文主義の言語論 純粋理

商品規格

書名 / 解体と遡行
作者 / 村井則夫 著;
簡介 / 解体と遡行:ハイデガーは2500年以上にわたる古代から現代までの多くの哲学者と対話することにより,独自の思想圏を形成してきた。そこでのテクスト解釈は主著『存在と時間
出版社 / 日本出版販売株式会社
ISBN13 / 9784862851994
ISBN10 /
EAN / 9784862851994
誠品26碼 /
裝訂 / P:平裝
頁數 / 353
語言 / 4:日文
級別 / N:無

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