兄の終い | 誠品線上

兄の終い

作者 村井理子/著;
出版社 日本出版販売株式会社
商品描述 兄の終い:一刻もはやく、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう。憎かった兄が死んだ。残された元妻、息子、私(いもうと)――怒り、泣き、ちょっと笑った5日間。「わたくし

內容簡介

內容簡介 一刻もはやく、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう。憎かった兄が死んだ。残された元妻、息子、私(いもうと)――怒り、泣き、ちょっと笑った5日間。「わたくし、宮城県警塩釜警察署刑事第一課の山下と申します。実は、お兄様のご遺体が本日午後、多賀城市内にて発見されました」――寝るしたくをしていた「私」のところにかかってきた1本の電話。それは、唯一の肉親であり、もう何年も会っていなかった兄の訃報だった。第一発見者は、兄と二人きりで暮らしていた小学生の息子・良一君。いまは児童相談所に保護されているという。いつかこんな日が来る予感はあった。金銭的にも精神的にも、迷惑ばかりかける人だった。二度目の離婚をし、体を壊し、仕事を失い、困窮した兄は、底から這いがることなく、一人で死んだのだ。急なことに呆然としている私に刑事は言った。「ご遺体を引き取りに塩釜署にお越しいただきたいのです」兄は確かに優しいところもある人だった。わかり合えなくても、嫌いきることはできない。どこにでもいる、そんな肉親の人生を終う意味を問う。遺体を引き取り、火葬し、ゴミ屋敷と化している兄のアパートを整理し、引き払う。そして、何より、良一君の今後のことがある。兄の人生を終うため、私(いもうと)、元妻(加奈子ちゃん)、そして息子(良一君)の5日間の修羅場が幕を開ける。「えっ!」と思わず声が出た私に、加奈子ちゃんは、「ほら、そっち! 早く!」と促した。まだ心の準備ができていないんだって! 社会の奈落から這い上がることなく、迷惑な兄が死んだ。兄を終うため、怒りと涙、そしてちょっと笑いの5日間がはじまる。

作者介紹

作者介紹 村井理子翻訳家 エッセイスト1970年静岡県生まれ。琵琶湖のほとりで、夫、双子の息子、愛犬ハリーとともに暮らしながら、雑誌、ウェブ、新聞などに寄稿。主な連載に、『村井さんちの生活』(新潮社「Webでも考える人」)『、犬(きみ)がいるから』(亜紀書房「あき地」)。著書に『犬ニモマケズ』『犬(きみ)がいるから』(亜紀書房)、『村井さんちのぎゅうぎゅう焼き』(KADOKAWA)、『ブッシュ妄言録』(二見書房)など。訳書に『サカナ・レッスン』(キャスリーン・フリン著、CCCメディアハウス)、『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(キャスリーン・フリン著、きこ書房)、『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』(共にトーマス・トウェイツ著、新潮社)、『黄金州の殺人鬼』(ミシェル・マクナマラ著、亜紀書房)などがある。

商品規格

書名 / 兄の終い
作者 / 村井理子 著;
簡介 / 兄の終い:一刻もはやく、兄を持ち運べるサイズにしてしまおう。憎かった兄が死んだ。残された元妻、息子、私(いもうと)――怒り、泣き、ちょっと笑った5日間。「わたくし
出版社 / 日本出版販売株式会社
ISBN13 / 9784484202082
ISBN10 /
EAN / 9784484202082
誠品26碼 /
裝訂 / P:平裝
頁數 / 172
語言 / 4:日文
級別 / N:無
尺寸 / 18.8X13.5X1.5CM

活動