横光利一と台湾 | 誠品線上

横光利一と台湾

作者 謝惠貞/著;
出版社 日本出版販売株式会社
商品描述 横光利一と台湾:日本統治期台湾の文学において、横光利一の「純粋小説論」や作品が与えた影響は大きく、また、その影響は中国や韓国など東アジアに広がる。本書は、日本統

內容簡介

內容簡介 日本統治期台湾の文学において、横光利一の「純粋小説論」や作品が与えた影響は大きく、また、その影響は中国や韓国など東アジアに広がる。本書は、日本統治期において台湾人作家がいかに横光を受容したかを解明し、台湾文学史の中にこれまで看過されてきた「台湾新感覚派」の誕生を文学史に正しく位置づける。更に、韓国の李箱や中国に渡った劉吶鴎の横光受容や、新発見された横光の随筆「台湾の記憶」を通して台湾の表象を論じる。 序章 日本統治期台湾における新感覚派1 なぜ台湾における「新感覚派」か2 東アジアにおける新感覚派の誕生のために第一章 一九三二年―一九三六年横光利一受容の概観―楊逵と「純粋小説論」を中心に1 文芸復興の台湾への波及2 文芸大衆化との交差―「純文学・芸術派」の位相3 台湾における「純粋小説論」論争と楊逵による受容小結第二章 明治大学での師事―横光利一「頭ならびに腹」と巫永福「首と体」1 文体模写の必要2 新形式の主張―「頭ならびに腹」との「象徴」の類似3 子僧の「反速度」論理を継承しながら身体の分裂を描く小結第三章 構図としての「意識」の発見―横光利一「時間」と台湾最初の「意識の流れ」小説、巫永福「眠い春杏」1 「下層描写」という「苦節」―二人の文学反映論2 新感覚派模写からの展開―物語内容としての「意識」の発見3 「眠気」の系譜小結第四章 植民地的メトニミーの反転―横光利一「笑われた子」と翁鬧「羅漢脚」1 翁鬧は新感覚派か2 変貌する植民地のメトニミー小結第五章 翻訳による権威の流用、そして中国新感覚派の誕生―横光利一「皮膚」と劉吶鴎「遊戯」1 青山学院卒業生劉吶鴎の上海行と中国新感覚派の誕生2 翻訳集『色情文化』という文化戦略3 中国語短編集『都市風景線』による実践小結第六章 越境する言葉とカメラアイ―横光利一「蝿」と鍾理和「蒼蝿」1 「言語を越えた世代」の受容2 『新版鍾理和全集』にみる横光利一と日本文学3 許されぬ恋愛・結婚というモチーフ4 カメラアイとしての蝿小結第七章 孤独な受容―戦時下における龍瑛宗「邂逅」「ナポレオンと横光利一」による横光利一の受容1 大東亜文学者大会前後に登場した龍瑛宗の「借り物」2 「邂逅」における横光「頭ならびに腹」のパロディ3 「ナポレオンと横光利一」に見る龍瑛宗の「ナポレオンと田虫」批判4 龍の文学観および横光の「近代の超克」への反響小結第八章 李箱「童骸」における橫光利一の受容―横光利一「頭ならびに腹」「皮膚」との比較を中心に1 朝鮮人モダニストによる横光受容の再考2 汽車に乗り込んだ「子供」の蘇生と敗北3 「唯物論」という触角―李箱の「準唯物主義」的芸術論と、横光の「唯物的文学論」4 分身としての女とデッドマスク―矛盾する欲望を描く遺書小結第九章 東アジアにおける橫光利一「皮膚」受容の射程―劉吶鴎「遊戯」、翁鬧「残雪」、李箱「童骸」をめぐって1 はじめに―横光利一の「恋愛もの」における「皮膚」作品群2 モダンガールが反射したナンセンスの射程3 モダンボーイの恋愛

作者介紹

作者介紹 謝惠貞〈略歴〉一九八二年台湾・彰化生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。台湾・文藻外語大学日本語学科准教授。 〈主な著作〉「「国語」への質問状―在日台湾人作家温又柔「真ん中の子どもたち」を中心に」(『台湾日本語文学報』四二号、二〇一七)、「『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』論―巡礼の意味をめぐって」(『越境する中国文学―新たな冒険を求めて』東方書店、二〇一八)、「越境するノスタルジア―東山彰良『流』におけるアウトロー像を通して」(『東アジアにおける知の交流:越境・記憶・共生』国立台湾大学出版中心、二〇一八)、「在日台湾人作家温又柔『空港時光』研究:「内なる外地」と自他表象の連動」(『旅する日本語』、京都:松籟社、二〇二二刊行予定)ほか。

商品規格

書名 / 横光利一と台湾
作者 / 謝惠貞 著;
簡介 / 横光利一と台湾:日本統治期台湾の文学において、横光利一の「純粋小説論」や作品が与えた影響は大きく、また、その影響は中国や韓国など東アジアに広がる。本書は、日本統
出版社 / 日本出版販売株式会社
ISBN13 / 9784823411090
ISBN10 /
EAN / 9784823411090
誠品26碼 /
裝訂 / P:平裝
頁數 / 424
語言 / 4:日文
級別 / N:無
尺寸 / 21.6X15.5X2.8CM

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