內容簡介
內容簡介 原子力,宇宙開発,先進医療―20世紀,科学技術に心踊らせた我々の憧れは,「心を勝ち取る」冷戦に駆動されたものでもあった。 私たちが心ときめかせ,あるいは切望した科学技術。原爆から「平和の火」に変えられた原子力,そして原子力に暗雲がかかると,憧れの対象は月着陸のドラマとなり,あるいは先進の医療となった。第三世界の人々の夢も,そうした憧れに駆動された。しかしそれらの夢は,実は冷戦の時代,東西陣営による「世界の心を勝ち取る戦い」として科学が利用された結果と言ってよい。雑誌の表紙を飾る,宇宙飛行士とその妻の表情や服装さえも「心を勝ち取る」ために演出された,文化冷戦の実態に鋭く迫る。
作者介紹
作者介紹 土屋由香京都大学大学院人間・環境学研究科教授メリーランド大学歴史学研究科修士課程,ミネソタ大学アメリカ研究科博士課程修了。広島大学総合科学部助手,愛媛大学法文学部准教授,同教授を経て,2017年より現職。博士(アメリカ研究)。専門・関心は,20世紀アメリカ史,冷戦期のアメリカ広報文化外交・科学技術外交。主要著書:『親米日本の構築--アメリカの対日情報・教育政策と日本占領』(明石書店,2009年)主要共編著書:『文化冷戦の時代--アメリカとアジア』(国際書院,2009年),『占領する眼・占領する声--CIE USIS 映画とVOAラジオ』(東京大学出版会,2012年)