內容簡介
內容簡介 全国水平社創立100周年を記念して四国四県の水平運動の状況を一冊にまとめた歴史書である。内容について、「刊行にあたって」を一部抜粋して紹介する。 本書では、各県が二本ずつ、計八本の論文を紹介することとした。そのうちの一本は各県の水平運動を通史として概観した。全四国水平社での連帯等、他県との関連もあり記述が重複しているところもある。ただし、各県水平社の設立、活動における思想的背景をもとに、各執筆者の問題意識に沿った見解を著しているので、県単位に特化させず相対させながら四県の通史を読み込んでいただければ幸いである。 もう一本はそれぞれの問題意識を反映した論考である。 徳島県は、井藤正一の日記をもとに加茂名水平社設立の背景や活動を明らかにしたものである。 香川県は、高松差別裁判糺弾闘争にかかる負の側面を明らかにしようとしたものである。 愛媛県は、学校における差別事件を個別に洗い出し、水平社との関係を浮き彫りにしようとしたものである。 高知県は、高知県水平社とは別に独自の活動を展開した幡多地方の水平運動を概観したものである。 通史を含め、それぞれ、これまで紹介されてこなかった史料を用いた画期的な論考である。一地方史としての水平運動史を垣間見ることができよう。 全国水平社創立100周年を記念して、四国四県の水平運動史を新史料を踏まえて論述。各県水平社の独自性・関係性がうかがえる一冊。
作者介紹
作者介紹 四国部落史研究協議会1978(昭和53)年発足。年1回の研究大会開催や機関紙『しこく』発行を通じて各県の部落史研究の状況を明らかにしてきた。1999(平成11)年からは機関誌『しこく部落史』を刊行し、研究の深化を図ってきた(20号(2018(平成30))にて休刊)。部落史研究と同和教育の進展に寄与してきた役割を強く認識し、今後も、単発的ではあっても学校教育・生涯学習の場での部落史学習や同和教育実践に貢献したいと考えている。著作三好昭一郎編『四国近世被差別部落史研究』(明石書店、1982)四国部落史研究協議会編『史料で語る四国の部落史 前近代篇』(明石書店、1992)四国部落史研究協議会編『史料で語る四国の部落史 近代篇』(明石書店、1994)四国部落史研究協議会編『心に響く人権の言葉集』(原田印刷出版、2019)山下隆章1958年生まれ。四国部落史研究協議会代表、香川人権研究所副理事長。共著:部落解放・人権研究所編『部落史研究からの発信 第1巻』(解放出版社、2009年) 香川県人権・同和教育研究協議会編『香川の部落史』(2012年) 四国部落史研究協議会編『心に響く人権の言葉集』(2019年)など。第5回原田伴彦賞(1998年)。増田智一1956年生まれ。徳島文理高等学校。共著:三好昭一郎・大和武生編『徳島県の教育史』(思文閣出版、1983年) 三好昭一郎先生還暦記念論集『歴史と文化・阿波からの視点』(1989年) 三好昭一郎先生古希記念論集『社会と信仰・阿波からの視点』(1999年) 秋定嘉和・朝治武編『近代日本と水平社』(解放出版社、2002年)など。