內容簡介
內容簡介 1911年の清朝崩壊からの約半世紀、中国大陸は中心のない空白時期で政治・経済・文化ともに無秩序の混乱が続いた。そうした中でも、美術家や団体は、海外や美術界の「外」との交流や接触により、新しい藝術思潮や動向に強い関心を寄せて美術活動を展開した。そこには多様で豊かな美術・文化が息づいていた。とりわけ辺境的な位置にあった日本との交流は、近代中国美術史の展開に多大な影響を与えている。中国の画家は日本の美術界とどのように関わり、独自の作品世界を形成していったのか。中国美術史の記述は日本からどのような影響を受けたのか。また、美術品はどこでどのように収蔵されてきたのか。美術作品をめぐる人的ネットワーク、海を越えて伝えられたコレクションの変遷にも着目し、多角的な視点から近代中国美術の実像に迫る。アジア遊学146号『民国期美術へのまなざし』、アジア遊学168号『近代中国美術の胎動』に続き、この混沌たる「辺界」の美術、周縁で躍動する藝術家たちのすがたを輝く遺産として更に発掘する。 知られざる、東アジア美術交流史
作者介紹
作者介紹 瀧本弘之瀧本弘之(たきもと・ひろゆき)著述家・中国版画研究家。専門は美術。一般、古版画・近現代版画。主な編著書に『蘇州版画』(駸々堂、1992年)、『中国抗日戦争時期新興版画史の研究』(研文出版、2007年)、『中国古典文学挿画集成』〔一〕〜〔十〕(遊子館、1999〜2012年) 、『民国期美術へのまなざし―辛亥革命百年の眺望』アジア遊学146号(勉誠出版、2011年)、『近代中国美術の胎動』アジア遊学168号(勉誠出版、2013年)などがある。戦暁梅戦暁梅(せん・ぎょうばい)東京工業大学准教授。専門は日中近代美術交流史。主な著書に『鉄斎の陽明学』(勉誠出版、2004年)、共編著に『近代中国美術の胎動』(瀧本弘之との共編、アジア遊学168、勉誠出版、2013年)、論文に「渡辺晨畝と「日満聯合美術展覧会」」(上垣外憲一編『一九三〇年代東アジアの文化交流』思文閣出版、2013年)などがある。