內容簡介
內容簡介 ================萩尾望都さん、絶賛!================これは21世紀の「地球幼年期の終わり」だ。山間の夏祭りの中で少年や少女が変化していく。進化なのか? 人類はどこへ向かうのか?巡る星々。過去と未来。愛、愛はどこへ行くのか?============萩尾望都さん描き下ろし、期間限定カバーで展開!============※萩尾望都版カバーは期間限定です※2022年3月までを予定。在庫がなくなり次第、通常カバーで販売します=====著者より=====吸血鬼ってなんなんだろう、と子供の頃からずっと考えていた。人類の進化の記憶の発露なんじゃないか、とどこかで感じていた。一方で、うんと狭いところでうんと大きい話を書いてみたいと思っていた。昨今言われる「グローカル」というのが念頭にあったのかもしれない。またしても、ものすごく時間が掛かってしまったが、この二つの課題をやり遂げられたのかどうかは、今はまだ自分でもよく分からない。 恩田陸====================【あらすじ】14歳の少女高田奈智は、4年ぶりに磐座の地を訪れた。これから2カ月の間、親戚が経営する旅館で世話になりながら、昼間は磐座城周辺で行われる、あるキャンプに参加することになっている。事情をよく知らぬままこの地を訪れた奈智であったが、到着の翌朝、体の変調を感じ、激しく多量に吐血してしまう。やがて奈智は、親戚の美影深志や同じキャンプに参加する天知雅樹らから、磐座でのキャンプの目的を聞くことになる。それは、星々の世界――外海に旅立つ「虚ろ舟乗り」を育てることであった。虚ろ舟の聖地である磐座に集められた少年少女たちは、徐々に体が変質し、やがて、歳をとらない体となる。食べ物もほとんどいらなくなり、心臓に銀の杭を打たない限り、死ぬことはない。そのかわり変質体となると、一定期間、他人の血を飲まないと、死んでしまうという。変質の過程で初めて他人の血を飲むことを、「血切り」と呼ぶ。深志は奈智の血切りの相手は自分だと昔から決めていたと言うが、奈智は、他人の血を飲むなどという化け物じみた行為は嫌だと、思い悩む。そんなことなら、虚ろ舟乗りなんかに、なりたくない……と。"